メーガン妃の独り勝ち?敬称を返上も、セレブ生活の警備費は公費に!?
1月8日にヘンリー王子とメーガン妃が、インスタグラムで高位王族脱退を発表。突然の出来事に揺れた英王室だが、英王室の権威と英国民に対する最低限のリスペクトを守るために出された結論は、2020年春より、2人が一部の王族にのみ許されるHRH(殿下、妃殿下)の敬称を使用しないこと、公務に就くのと引き換えに受けていた公的資金を受け取らないこと、そして「パートタイム王族」との批判を避けるためにも、王室の公務から完全に引退することだった。
それについて、ヘンリー王子が、自身が支援する慈善団体の夕食会の演説で騒動後初めて本件について言及。「2018年5月にメーガン妃と結婚し、いまに至る間、王族として奉仕するつもりでいた」「エリザベス女王や英連邦、軍に仕え続けることを望んだが、残念ながら不可能だった」と不本意な結果であることを強調した。
エリザベス女王や英王室、英国民にこれまでと変わらない敬意と愛を表明する一方で、ほかに選択肢がなかったことも強調。母親の故ダイアナ妃の二の舞を恐れたヘンリー王子が、メーガン妃の意向に従った形となる。
ヘンリー王子と英王室メンバーが苦渋の選択を強いられる一方で、メーガン妃はカナダで嬉しそうに友人と交流し、着々と経済的独立に向けて準備を開始。メーガン妃の母ドリアも、「娘は気丈。大丈夫です」と語ったようだが、英王室のメンバーになり、大物セレブとのコネクションと知名度、巨万の富と英王室の遺伝子というすべてを手に入れた後に、自分のやりたいことを開始できるメーガン妃の独り勝ちと言えそう。
正式に公務を引退することで、イギリス外の生活が長くなる可能性が濃厚にもかかわらず、ロンドン近郊の住居フロッグモア・コテージはキープ。公的資金から拠出された改修費を返却し、英王室のメンバーとして受ける権利のある公的資金は受け取らない方向だが、チャールズ皇太子からの支援はもちろんのこと、「サセックス」という称号によるメリット、ヘンリー王子が故ダイアナ妃の息子であることに変わりはないことから、責務、重責からは逃れつつも収入面と名声を手に入れてウハウハなのはメーガン妃、というわけだ。
今回の一件では、エリザベス女王の勇断に非難の声もある一方で、昨年7月に行われた『ライオン・キング』のロンドンプレミアでは、ヘンリー王子が積極的にディズニーのトップや同作のジョン・ファヴロー監督に、「私の妻は吹替えが得意です」と宣伝。夫婦で早々と独立に向けて準備を進めていたことは明白だ。実力は別として、タレント価値は絶大であることから、人気テレビシリーズ「ザ・クラウン」を製作するNetflixのコンテンツ責任者は、「メーガン妃へのオファーに興味を示さない人なんているんだろうか」と、なんらかの形で契約を結ぶ気満々のようだが、ネットユーザーからは「メーガン妃にしてやられた」「すべてを手に入れて、重責から逃れるメーガン妃の勝利」「なんてあざとく、賢いの」とメーガン妃へのバッシングはもちろんのこと、「気の毒だけどヘンリー王子は、こうなることがわかっていたはず」「似た者夫婦」「選ぶ伴侶で人生が変わる。愚かな選択をした」「ヘンリー王子は、最愛の人を見つけて家族(英王室)を捨てるのだから仕方ない」「英王室と英国民を捨てたのはヘンリー王子の選択」といった声も寄せられている。
いずれにしても、ヘンリー王子が脱退することで、ウィリアム王子らの責務が増えることは確実で、早くもそのとばっちりを受けるだろうジョージ王子への心配の声も。また今回のことで英国とカナダでの生活の割合が半々ではなく、自由に活動できるカナダに重点が置かれることになりそうだが、相変わらず警備費の出どころは不透明。今後は2国間でも物議を醸しそうだ。
NY在住/JUNKO