松坂桃李が日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に!昨年の涙から一転、堂々スピーチ。最優秀助演男優賞は吉沢亮
第43回日本アカデミー賞の授賞式が6日、グランドプリンスホテル新高輪にて開催。栄えある最優秀主演男優賞に輝いたのは『新聞記者』の松坂桃李。昨年『孤狼の血』で最優秀助演男優賞を受賞し感涙の涙を浮かべた松坂は、2年連続の最優秀賞受賞となった。
最優秀賞ブロンズを握りしめながら「この作品は僕の知る限りで実現までに二転三転、四転五転ぐらいいろんなことがあって、それでもこの作品をしっかりと届けたいという人たちが集まって撮りきることができました」と堂々とスピーチした松坂。「僕自身もものすごくハードルの高い役だと思っていたんですが、ウンギョンさんと一緒にお芝居をすることで最後まで駆け抜けることができました」と語った。
『新聞記者』は東京新聞社社会部記者の望月衣塑子の同名ベストセラー作品を原案に、「権力とメディア」「組織と個人」のせめぎ合いを真正面から描きだした社会派エンタテインメント。主演男優賞に加え、作品賞と主演女優賞の計3部門で最優秀賞を受賞しており、第34回の『悪人』以来9年ぶりに男優賞と女優賞の両方で最優秀賞を受賞する快挙を成し遂げた。
一方、最優秀助演男優賞には「週刊ヤングジャンプ」で連載されている同名人気漫画を壮大なスケールで映画化し、興行収入57.3億円の大ヒットを記録した『キングダム』の吉沢亮。昨年『リバーズ・エッジ』で新人俳優賞を受賞し、2年連続の日本アカデミー賞受賞となった吉沢は最優秀賞ブロンズを受け取ると「まさか最優秀をいただいてスピーチすることになるとは思っていなかった」と緊張の面持ちで語る。
そして「僕が優秀助演男優賞をいただいた時に、一番最初に連絡をくれたのが主演の山崎賢人。『おめでとう』と連絡をくれて、『次は続編で2人で(この会場に)来ようぜ』と熱い話をしていたのですが、彼が主演でみんなを引っ張ってくれたおかげで素敵な作品になった。彼とお芝居をしたことで僕がこの賞をいただけることになったのかなと思っています」と山崎への感謝を述べると「これからも素敵な作品を届けられるように精一杯頑張っていきます」と意気込んだ。
優秀主演男優賞は他に『閉鎖病棟-それぞれの朝-』の笑福亭鶴瓶、『アルキメデスの大戦』の菅田将暉、『記憶にございません!』の中井貴一、そして『翔んで埼玉』で初受賞を果たしたGacktが受賞。優秀助演男優賞は『閉鎖病棟-それぞれの朝-』の綾野剛、『翔んで埼玉』の伊勢谷友介、『アルキメデスの大戦』の柄本佑、『決算!忠臣蔵』の岡村隆史、『空母いぶき』の佐々木蔵之介が受賞している。
文/久保田 和馬