クレイグ=ボンド有終の美!『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』についてわかっている5つのこと
ビリー・アイリッシュがメインテーマを歌う
「007」シリーズを語る上で欠かすことができないのは、ボンドカーとボンドガール、そしてメインテーマだろう。マット・モンローの歌う「ロシアより愛を込めて」を皮切りに、シリーズのメインテーマとなった曲はいずれも世界的ヒットを記録。アカデミー賞歌曲賞にはこれまで5作品がノミネートされ『007 スカイフォール』(12)の主題歌でアデルが歌った「Skyfall」、『007 スペクター』の主題歌でサム・スミスが歌った「Writing’s On The Wall」は同賞を受賞している。
今年1月に、本作のメインテーマを歌うアーティストがビリー・アイリッシュであると発表された。現在18歳でシリーズ史上最年少の主題歌アーティストに選ばれたアイリッシュ。先頃行われた第62回グラミー賞では最優秀新人賞に加え、最優秀アルバム賞や最優秀楽曲賞など主要部門を総なめする快挙を成し遂げると、第92回アカデミー賞ではメモリアムコーナーでその歌声を披露。飛ぶ鳥を落とす勢いのアイリッシュが、来年のアカデミー賞の舞台で本作の主題歌を披露する可能性も充分に期待できよう。
ダニエル・クレイグは、本作をもってボンド役を引退
そんなアイリッシュは、3月に出演したイギリスのラジオ番組で次期ボンド俳優について「マイケル・B・ジョーダンが演じたら最高」とコメントしていたが、クレイグにとって本作が引退作になることは、本人の発言からも確実と言える。
次回作より誰が引き継ぐのかに関しては予想合戦が繰り広げられており、現時点でもっとも有力視されているのはイドリス・エルバだとか。
ほかにもブロスナンはトム・ハーディを推していたり、「ゲーム・オブ・スローンズ」のエミリア・クラークが女性版ボンドに意欲を見せるなど、人種も国籍も性別も様々な俳優たちが“後継者”として噂されている。はたして誰が7代目に就任するのか。シリーズファンならずとも気になるところだろう。
当初の予定では4月10日から日本公開されるはずだったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界的に公開が延期になってしまった本作。イギリスでは11月12日(木)に、アメリカでは11月25日(木)公開となり、日本では11月20日(金)に公開される。
文/久保田 和馬