クレイグ=ボンド有終の美!『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』についてわかっている5つのこと|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
クレイグ=ボンド有終の美!『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』についてわかっている5つのこと

コラム

クレイグ=ボンド有終の美!『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』についてわかっている5つのこと

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は11月20日(金)日本公開!
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は11月20日(金)日本公開!

1963年に記念すべきシリーズ第1作『007 ドクター・ノオ』が公開されてから半世紀以上。これまで24作が制作され、6人の俳優が主人公ジェームズ・ボンドを演じてきた「007」シリーズ。

そのシリーズ第25作にして、6代目ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグにとって最終作と噂されている『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(11月20日公開)。世界中が大きな注目を寄せている本作について現時点でわかっていることを、映画批評を集積・集計するサイト「ロッテン・トマト」に掲載されたコラム「EVERYTHING WE KNOW ABOUT NO TIME TO DIE」を参考にしながらまとめていきたい。

物語はジャマイカから始まる

「007」シリーズ25作目『ノー・タイム・トゥ・ダイ』の見どころをチェック!
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全世界で8億8000万ドル以上の興行収入を記録した『007 スペクター』(15)以来5年ぶりの最新作となる本作。その物語は『ドクター・ノオ』の舞台でもあり、原作者イアン・フレミングが居住していたジャマイカから幕を開けるという。現役を退き、ジャマイカで穏やかな生活を満喫していたジェームズ・ボンドのもとに、ある時CIA出身の旧友フェリックス・ライターが助けを求めにやってくる。誘拐された科学者を救出してほしいというその任務は想像以上の危険が伴い、やがてボンドは最新の技術を保有する黒幕を追うことになるのだ。

ボンド役のダニエル・クレイグを筆頭に、マドレーヌ・スワン役のレア・セドゥ、M役のレイフ・ファインズ、Q役のベン・ウィショー、イヴ・マネーペニー役のナオミ・ハリスといった近年のシリーズ作には欠かせない主要キャストが再集結。また、フェリックス・ライター役のジェフリー・ライトが『007 慰めの報酬』(08)以来の参戦を果たすほか、前作の悪役エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド役のクリストフ・ヴァルツも再登場することが明らかにされている。

フレディ・マーキュリーを演じた若き名優が、悪役を務める

【写真を見る】『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックが“シリーズ史上最もヤバい悪役”に!
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本作から新たに登場する主なキャストは5名。まずは“ダブルオー”を与えられたエージェント、ノーミ役を演じるのは『キャプテン・マーベル』(19)でマリア・ランボー役を演じたラシャーナ・リンチ。また『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(19)でクレイグと共演したアナ・デ・アルマスやスウェーデン出身のデヴィッド・デンシック、『アラジン』(19)でアンダース王子役を演じたビリー・マグヌッセンも初参戦。

そして本作のヴィランで、“シリーズ史上一番ヤバい悪役”と噂されているサフィン役を演じるのは、『ボヘミアン・ラプソディ』(18)で第91回アカデミー賞主演男優賞を受賞したラミ・マレック。彼の演じる役柄は“ドクター・ノオ”をアップデートしたようなキャラクターであるという噂も。クレイグ版ボンドの最後を飾る作品の悪役が、ジェームズ・ボンド最初の敵とリンクするとなれば、シリーズ全体に大きな意味を与える作品となるのかもしれない。

監督を務めるのは、日系アメリカ人の俊英

『ビースト・オブ・ノー・ネーション』のキャリー・フクナガ監督がメガホンをとる
『ビースト・オブ・ノー・ネーション』のキャリー・フクナガ監督がメガホンをとる写真:SPLASH/アフロ

第1作からの15作品は、テレンス・ヤングやガイ・ハミルトンら娯楽映画ファンにはおなじみの5人の監督が代わるがわるメガホンをとってきた本シリーズ。ピアース・ブロスナンが5代目ボンドに就任した第16作以降は、マーティン・キャンベルとサム・メンデスが2作品を担当した以外それぞれ異なる監督がメガホンをとっている。本作でメガホンをとるのは、日系アメリカ人監督のキャリー・フクナガだ。

『闇の列車、光の旅』(09)で注目を集め、ミア・ワシコウスカ主演の文芸映画『ジェーン・エア』(11)、そしてNetflix映画『ビースト・オブ・ノー・ネーション』(15)と多様な作品を手掛け、そのいずれもが高評価を獲得しているフクナガ監督。元々はロンドンオリンピック開会式で上映されたジェームズ・ボンドとエリザベス2世のユニークな映像を手掛けたダニー・ボイル監督がメガホンをとる予定だったが、創作上の意見の相違を理由に降板。その後フクナガ監督にバトンが渡ることとなった。ちなみに、アメリカ出身の監督が「007」シリーズを手掛けるのはこれが初めてとなる。

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