今年の要注目アニメ「傷物語」「偽物語」の前に、まずは「化物語」をおさらい!

映画ニュース

今年の要注目アニメ「傷物語」「偽物語」の前に、まずは「化物語」をおさらい!

人気作家・西尾維新の同名ライトノベルを原作に、2009年7月より放送され注目を集めたテレビアニメ「化物語」。放送後にリリースされたブルーレイ(BD)は全6巻で約33万枚以上と、深夜アニメとしては異例の売り上げを記録し、まさに“化け物”級の数字を叩き出したタイトルだ。本作は「<物語>シリーズ」と呼ばれる一連の作品群の第一作だが、同シリーズの「傷物語」と「偽物語」が2012年にアニメ化。それを記念した特別限定生産のBD BOXが発売中だ。

「化物語」は、主人公の高校生・阿良々木暦が、“怪異”に悩まされるヒロインの少女たちと出会い、解決するために奔走するといったストーリー。原作が持つ膨大な会話劇を独特なテンポの掛け合いでうまく再現したこと、ヒロインのエピソードごとにオープニングテーマが用意されるなど個性豊かなキャラクターの立たせ方が巧みであったことが、前述した評判を読んだ理由だ。さらに「さよなら絶望先生」「ひだまりスケッチ」の新房昭之監督とシャフトが制作ということもあり、止め絵や活字、実写を織り交ぜた斬新な演出が随所に見られるのだが、これが物語の世界観にぴったりマッチ。コマ単位での細かい編集で文章や記号がちりばめられているので、一時停止を駆使して読み解こうとソフトを購入したファンも多いのではないだろうか。

そんな人気作に引き続いて登場する「<物語>シリーズ」の新作2タイトル。まず2012年1月からは「偽物語」のテレビ放送が開始。こちらは時系列で言えば「化物語」の後日談にあたる物語で、“ファイヤーシスターズ”と呼ばれる暦の妹、火憐と月火のエピソードがメインに繰り広げられる。姉妹は「化物語」の次回予告で小気味良い掛け合いを披露していたが、今回どのような活躍を見せてくれるのか、既存キャラとの絡みも含めて楽しみなところだ。

そして2012年に公開が予定されている劇場アニメーション映画『傷物語』は、「化物語」の前日譚にあたり、美しい女吸血鬼と出会った暦の“春休み”が明かされる。実は「化物語」第1話「ひたぎクラブ 其ノ壹」の冒頭に90秒の映像が唐突に挿入されていたのだが、この映像こそ『傷物語』で描かれるエピソードなのだ。あの短い尺で展開していた激しい闘いが劇場版のスケールでどのように描かれるのか期待せずにはいられない。

『傷物語』「偽物語」と、2012年はますます「<物語>シリーズ」の盛り上がりが予測されるだけに、今回のBD BOX発売はまさにベストなタイミングだろう。「化物語」を見ていることで新作2本がより楽しめるはずなので、未見の方は是非おさらいしてみてはいかがだろうか。【トライワークス】

■「化物語」Blu-ray Disc Box 「傷物語」&「偽物語」アニメ化記念 特別限定生産BOX(発売中)
価格:29,400円
発売元:アニプレックス
販売元:ソニー・ミュージックディストリビューション
作品情報へ