ホイットニー・ヒューストン急逝で、大御所チャカ・カーンとジェニファー・ハドソンがグラミー賞で追悼パフォーマンス
現地時間2月11日午後3時55分に、48歳と言う若さで急逝したホイットニー・ヒューストンの死を悼み、過去10回もグラミー賞を受賞しているベテランのチャカ・カーンと、3年前に同授賞受賞式でホイットニーと舞台を共にしたジェニファー・ハドソンが、12日に行われる第54回グラミー賞授賞式で、ホイットニーの歌を披露することがわかった。
ケビン・コスナーと共演した主演作『ボディーガード』(92)の主題歌で、最優勝アルバム賞を受賞するなど自らも過去に6回のグラミー賞受賞経歴を持つホイットニーは、11日夜に同授賞式の前に行われたクライヴ・デイヴィス主宰のグラミー賞の前夜祭に出席するためにビバリー・ヒルトン・ホテルに滞在していた。
その日の夜に予定通りに行われた前夜祭では、スクリーンに映し出されたホイットニーに参加者全員が黙祷を捧げたほか、翌日の授賞式でもホイットニーを追悼するため、急遽チャカとジェニファーがリハーサルを行ったそう。亡くなったタイミングもあり、ホイットニーの偉業は音楽界の最高峰である同式典で華々しく称えられることになった。
一方で、1992年から2007年までホイットニーの夫だったボビー・ブラウンは、11日夜にミシシッピーで行われたコンサートを続行したものの、途中何度も感極まって舞台から退場する姿が見受けられたという。
アメリカのタブロイド各誌は一面でホイットニー急死を報じており、多くの関係者が歌姫の早すぎる死に追悼の意を表しているが、イギリスのリアリティ・オーディション番組「The X Factor」などで知られるサイモン・コーウェルは米テレビCNNのインタビューで、「アメリカ版『The X Factor』の新バージョンで一緒に仕事をしたいと思い、13日にホイットニーとミーティングをする約束をしていました。彼女ほどの才能を持ったシンガーはいないので、歌手を志す人たちのためにも力を貸してほしいと思っていた矢先の出来事でした。世界で最も偉大なシンガーの一人がこの世から去ってしまったことは、本当に残念でなりません」と語っており、プロジェクトが進行中だったことを明らかにした。【NY在住/JUNKO】