新時代の白雪姫、リリー・コリンズが教える美しさの秘訣「自分を愛してあげることが大切」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
新時代の白雪姫、リリー・コリンズが教える美しさの秘訣「自分を愛してあげることが大切」

インタビュー

新時代の白雪姫、リリー・コリンズが教える美しさの秘訣「自分を愛してあげることが大切」

世界中で愛されるおとぎ話「白雪姫」を、アクションとユーモアたっぷりによみがえらせた『白雪姫と鏡の女王』が9月14日(金)より公開される。輝くような美しさで、運命を切り開く“新時代の白雪姫”を演じたのは、リリー・コリンズ。新たなファッションアイコンとしても大注目の彼女を直撃!美の秘訣に迫った。

凛々しい眉、吸い込まれるような瞳、愛らしい笑顔など、エレガントな魅力で、一躍、人気若手女優の一人となったリリー・コリンズ。白雪姫という大役に抜擢された感想を聞くと、「実は、キャストに決まったという電話をもらったのが4月1日だったの!だから最初はエイプリルフールのジョークだと思ってしまって(笑)。それが本当だとわかって、大声は出すし、涙は出るわで。小さな頃からの夢が叶ったっていう感じだったわ」と、目を輝かせた。

演じるのは、強い意志を持った全く新しいタイプの白雪姫。感じた魅力をこう語る。「一番、魅力的だと思ったのは、彼女が自分の信じるもののために戦えるところ。王子様をただ待つお姫様じゃない。王子様に頼ることなく、自分で運命を切り開いていこうとする強さが、彼女の魅力だと思ったわ。もちろん、おとぎ話のお姫様のように、おしとやかでデリケートな部分も大事。でも、必要とあらば、ファイターにもなれるというところが、今の若い女の子たちの共感を呼ぶんじゃないかな」。

“等身大の女の子”こそ、大切なテーマだった。「いわゆる、カリカチュアにはしたくないと思ったの。リアルに根ざした、現代の女の子にとって、『友達になれそうだな』と思える女性にしたかった。それには、おとぎ話とリアリティのバランスをうまくとることが大事だったわ」と演技プランを告白。続けて「彼女の成長も見どころ。最初、彼女はお城に閉じ込められていて、人にもあまり会ったことがないから、好奇心は旺盛なんだけれど、シャイでナーバスなの。でも最後には、優美で気品のある、そして必要とあらば、お尻を蹴り上げることだってできる(笑)、ファイターなお姫様に成長していく!そのプロセスを見せたかったの」と、こだわりを教えてくれた。

ジュリア・ロバーツが究極のわがまま女王という、イメージとはかけ離れた役柄をコミカルに演じていることでも話題の本作。大女優との共演も、大いに刺激になったようだ。「ジュリアは、あんなに経験が豊富なのに、現場でスタッフさんに、あらゆる質問をぶつけるの。カメラのアングル、照明の位置、次のショットのサイズなど、自分の演技をどのようにコントロールすれば良いかを常に考えている。セリフを言う以上の知識が本当に豊富なの!あんなにベテランで素晴らしい大女優でも、質問をし続けている。決して、“ここまで”ということはないんだなということを教わったわ」。

数々の荘厳な衣装は、アカデミー賞受賞の故・石岡瑛子によって生み出された。リリーは「アートと呼べる衣装だった」と敬意を表す。なかでも、クライマックスに登場する鮮やかなブルーのドレスがお気に入りだという。「とにかく色彩が鮮烈で。ただでさえ、みんな鮮やかな衣装を着ているんだけれど、その中でも目立つようなドレスでしょう(笑)?最初に白雪姫が着ていたパステルのドレスとは対照的。パステルというのは、周囲に紛れてしまうカラー。まさにそれこそが、最初の彼女なの。それが最後には、一歩前に踏み出すことができた。彼女の成長をドレスのカラーでも表しているのよ」。

「そしてね」と、クライマックスのドレスに隠された、もう一つのメッセージを教えてくれた。「背中の大きなリボン。これには、白雪姫のイノセンスを表すと同時に、映画を見てくれた人たちへの贈り物という意味も込められているの。見終わった後も、映画の残したメッセージを覚えていてほしい、そんな思いが詰まっています」。

リリー・コリンズはジャーナリズムに情熱を傾け、ライター業にも果敢にチャレンジしている。さらには、大学院に通いながらボランティアにも精を出すという、ハリウッドきっての才女だ。彼女と対峙しているだけでも、輝くようなオーラと情熱があふれ出し、今、この瞬間を楽しんでいる様子がひしひしと伝わってくる。輝く秘訣を聞いてみた。「まず、自分を愛してあげることがすごく大切ね。今の自分に満足することも。そして、どんなネガティブな状況でも、どこかポジティブな部分を探そうとすること、そして笑顔になることが大切。もちろん私だって、人生を生きていれば楽しくない日だってある。でも、そのことで、『うわ、最悪!』っていう気持ちでいっぱいになるんじゃなくて、『何か、この先に良いことがあるはず』と思えると全然違うもの。要は考え方次第で、希望だって持てるんだと思うの。白雪姫もそうだけど、人とちょっと変わったところも含めて、自分自身を受け入れることが、幸せの第一歩じゃないかな」。

前向きなパワーが、内側からも彼女を輝かせている。新時代の白雪姫は、まさにリリーそのもの。是非スクリーンで、胸躍るファンタジーと彼女のきらめきを堪能してほしい!【取材・文/成田おり枝】

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