第86回アカデミー賞ノミネート直前予測 助演女優賞編
現地時間16日(木))のアカデミー賞ノミネート発表を前に、12日にゴールデングローブ賞(以下GG賞)の授賞式が行われた。
例年であれば、GG賞でも枠が5席しかない助演男優賞と助演女優賞は各賞で同一人物がノミネート、受賞するケースが多いことから最有力候補を特定しやすい傾向にあるが、12月中盤から状況が変化しており、今年は例年以上に結果が読みにくい状況だ。
そんななかでも最もサプライズがあり、状況が大きく変わっているのが助演女優賞。
そこで、ノミネート発表を直前に控え、indiewire.com、goldderby.com、vulture.comなど業界関係者の分析によるカテゴリー別直前予測をまとめてみた。
当初断トツの強さを見せていたのは、『大統領の執事の涙』でフォレスト・ウェテカー扮する執事の妻を演じたオプラ・ウィンフリーだった。『それでも夜は明ける』のルピータ・ニョンゴとの一騎打ちと言われながら、オプラはなんとGG賞でノミネートからも外れるハプニングが発生。同賞のノミネートで、最大のサプライズと言われている。
その代わりに、昨年『世界にひとつのプレイブック』で主演女優賞を受賞した『アメリカン・ハッスル』のジェニファー・ローレンスがノミネートを果たしただけでなく、なんとGG賞を受賞してしまった。
そして現在では、トム・ハンクスが『フィラデルフィア』(93)と『フォレスト・ガンプ 一期一会』(94)で2年連続アカデミー賞主演男優賞を受賞したトム・ハンクスに続き、ジェニファー・ローレンスも2年連続で(こちらは主演女優賞と助演女優賞)でオスカーを受賞する可能性が高くなってきたと言われ始めているほどだ。
しかし、大スター好きのGG賞と違い、アカデミー賞ではオプラはノミネートされるという予測が多く、ルピータの存在も健在だ。ジェニファーが演じたロザリン・ローゼンフェルド役は設定が年配の女性になっており、なりきったという評価の一方で、もっと年配の女優が演じるべきで人選違いだったとの声も根強いことから、最後まで混戦状態が予想されている。
それを追うのが『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』のジューン・スクイブと、『8月の家族たち』のジュリア・ロバーツだ。しかし『ブルージャスミン』のサリー・ホーキンズがメキメキと力を付けており、最後の1席をオスカー女優のジュリア争う可能性もありそうで、こちらも大混戦が予想されている。
なお授賞式は、3月2日(日)にロサンゼルスのコダック・シアターで開催される。【NY在住/JUNKO】