橋本環奈の弱点は「こしょこしょされること」

インタビュー

橋本環奈の弱点は「こしょこしょされること」

“天使すぎるアイドル”“1000年に一度の逸材”といった冠言葉がつくほどの愛らしさで大ブレイクしている橋本環奈。『映画 暗殺教室』(3月21日公開)では、人気キャラクターの“律”こと自律思考固定砲台役にチャレンジ。クラスのアイドル的存在でもある律役を演じた彼女に、アイドルとして歩む上での恩師、そして、自身の弱点と武器について明かしてもらった。

原作は、松井優征による同名コミック。地球を破壊する力を持ちながら、中学校の教師となった謎の生物“殺せんせー”と、政府からその暗殺を依頼された中学生たちが繰り広げるユニークな攻防を描く物語だ。

原作ファンの橋本にとっても、律は大好きなキャラクターだったとか。「律は、最初にクラスに来たときは無表情でミサイルを撃つので怖い役なのかなと思うんですが、だんだん打ち解けていくとアイドル的存在というか、かわいらしい感じになるところがすごく好きです」とニッコリ。

律の変化も見どころとなるが、羽住英一郎監督からは「最初は淡々とクールで。その後にはアイドルのように元気よくと、ガラッと変えてほしい」との演出を受けたそう。アイドルグループ「Rev.from DVL」の一員としても活躍中の彼女。「 『Rev.from DVL』としての橋本環奈も、アイドルとしてみなさんに楽しんでいただけるようにという気持ちでやっています」とアイドル活動も律を演じる上で役立ったという。

「律役は元気よくしゃべったり、笑顔で訴えかけるようにしたり、一人一人の目線を考えてみたりしてやりました。ステージに立っているときも、来てくださっているみなさんのことをたくさん見るので、そういった面では同じ気持ちで挑めたかなと思います」。

落ちこぼれの生徒たちが、“殺せんせー”との出会いにより、勉強することの大切さ、仲間の大切さを知り、成長していく姿が心を打つ本作。アイドルとして邁進中の橋本だが、そんな中で“恩師”と感じる存在はいるだろうか?

「恥ずかしいんですが、そこにいるマネージャーさんです」とマネージャーの方を見て照れ笑い。「厳しくもあり、一緒にいろいろなことを考えてくれて、愛情を持って育ててくれました。『なんで怒られるの』って思うこともありましたが、それがなかったら今の私はいません」。

さらには、「Rev.from DVL」のメンバーにも感謝しきりだ。「小学校3年生の頃に事務所に入ったんですが、その頃の私は割と、感情を外に出さない方でした。あまり汗もかかないくらいで(笑)。『Rev』のオーディションがあると聞いて、ステージを見に行ったんです。本当に素敵なステージでした。今、一緒にやっている鷲尾美紀ちゃんや四宮なぎさちゃんのステージだったんですが、本当にかわいくて!楽しそうだな、一緒に踊りたいなと思ったんです」。

感情表現が苦手だった少女が、ステージに魅了されたことで変化を遂げた。「まさかここまで自分が変わると思いませんでした」と瞳を輝かせ、「今、すごく充実しているし、毎日が楽しい。たくさんの方に会えるお仕事です。こうして続けてこなかったら、『暗殺教室』のスタッフさんや共演者の方にもお会いできなかったんだなと思うと、やってきてよかったなとうれしく思います」と、「人との出会いの大切さ」を実感しながら、アイドル道を歩んでいる。

そんな彼女にとって“武器”と感じているのは、「誰とでも人見知りをせず、楽しくおしゃべりができるところ」だ。「ライブでベトナムに行ったんですが、言葉の壁があるので最初は不安でした。でも、お話をしてみると、気持ちで通じ合えている気がしたんです。言葉を積み重ねることも大事ですが、その中に込める気持ちも大事にしたいです」。

劇中では、“殺せんせー”の弱点を探っていく生徒たちだが、橋本の弱点は何だろう。すると「こしょこしょが苦手です」とはにかみ、「くすぐられるのが苦手で。メンバーでも、肩をポンとされるのは大丈夫なんですが、首のあたりを触ってくると、『おおおおお』ってなっちゃいます!」と告白。

大きな瞳をキラキラとさせながら、自分の意見をしっかりと語る。愛らしいだけでなく、凛とした強さを放つ橋本環奈。成長目覚しい16歳のこれからが楽しみで仕方ない!【取材・文/成田おり枝】

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