『プリティ・ウーマン』25周年で暴露された舞台裏
ジュリア・ロバーツとリチャード・ギア主演で大ヒットした伝説のロマコメ『プリティ・ウーマン』(90)が、今年で公開から25周年を迎える。
これを記念して米テレビ番組「Today」にエドワード役のリチャードとヴィヴィアン役のジュリア、トンプソン支配人を演じたヘクター・エリゾンド、キット役を演じたローラ・サン・ジャコモ、そしてゲイリー・マーシャル監督が出演して同作についての思い出を語った。
リチャードは「ヤギにスーツを着せても別に支障ない役だと思った」と語り、当初はエドワード役を演じることに乗り気でなかったと明かしている。しかし、すでに相手役に決定していたジュリアに会って気が変わったそうで、「僕たちはすぐに互いが大好きになった。それは素晴らしいことだよ」と話している。
また、ジュリアはまるで映画のワンシーンのような茶目っ気のある方法でリチャードに役を引き受けさせようとしたそうで、「彼女はテーブルの向こう側に座っていた。彼女はポストイットを手に取り、それを裏返して僕の方に押しやった」
「そこには『お願い、イエスと言って』と書いてあった。それはとても可愛らしかった。僕は、『イエスと言ってきたばかりだ』と答えたよ」と当時を振り返っている。
また、マーシャル監督は、『プリティ・ウーマン』は当初ドラッグ依存症などのシリアスなテーマを扱うダークな映画になる予定だったことや、ジュリアとリチャードが主演に決定してからストーリーが変更になったことを明かしている。
脚本を担当したJ・F・ロートンがヴァニティ・フェア誌に語ったところによれば、主演にはアル・パチーノとミシェル・ファイファーが候補に挙がっていたのだそう。また、あの有名なラストシーンは実はハッピーエンドではなかったのだという。
エドワードと1週間を過ごして得た報酬でヴィヴィアンとキットがディズニーランド行きのバスに乗っており、はしゃぐキットのそばでヴィヴィアンが虚ろな瞳で窓の外を見ているというものだったそうだ。【UK在住/ブレイディみかこ】