ジブリスタッフらが直伝!名作アニメの作り方
プロのアニメ映画監督や演出家たちが、アニメ業界を目指す学生を育成する「アート・アニメーション ちいさな学校」。現在この学校で、9月から開講される講座「アニメーション実習/講座 本気でやりたい、つくりたい人のための入門編」(各講座全11回)の学生を募集中だ。驚くべきは、その講師陣の顔ぶれ!
まず、「色彩設計」の講師はスタジオジブリの保田道世! ジブリ創立以来、『魔女の宅急便』(89)や『崖の上のポニョ』(08)など、ほとんどのジブリ作品の色彩設定を担当してきた彼女が、色の基本的な使い方から、キャラクターの色や水の表現の仕方を指導する。宮崎駿監督も全幅の信頼を寄せる色職人の授業とは、一体どんなものか? 知られざるジブリの製作現場の秘話が飛び出すかもしれない。
そして、『天空の城ラピュタ』(86)や『もののけ姫』(97)、『時をかける少女』(06)などの映画の背景を担当した山本二三が、観客を引き込む「背景美術」の講座を担当。その経験と知識を交えながら、2006年に創設した「絵映舎」のスタッフとともに、観客を引きずり込む空間の作り方を教える。
さらには、数々の劇場版『クレヨンしんちゃん』や『河童のクゥと夏休み』(07)を監督した原恵一、『あらしのよるに』(05)の監督杉井ギサブローらが講師となる「アニメーション監督術」では、アニメ映画の最前線で活躍する彼らが、生の現場で求められる演出論を披露する。
どんな有名アニメーション・スクールでもなかなか実現できない、この堂々たる講師の布陣。しかも、これらの授業は、アニメーション制作が初心者の人でも気軽に参加できるという。日本アニメの歴史を築いてきた彼らによるプレミア級の講座は、アニメ業界を目指す人はもちろん、ジブリ作品やアニメが好きな人も、受けてみる価値大アリだ! 詳しくはホームページ(http://www.laputa-jp.com/school/new_lec.html)で。【MovieWalker】