映画ランキング - 国内映画(2024/7/26~2024/7/28)|MOVIE WALKER PRESS

映画ランキング - 国内映画
(2024/7/26~2024/7/28)

2024年7月29日 発表(毎週火曜更新)
2024年7月26日~2024年7月28日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『怪盗グルーのミニオン超変身』『キングダム 大将軍の帰還』『デッドプール&ウルヴァリン』などがランクイン!(興行通信社調べ)

世界最速公開の『デッドプール&ウルヴァリン』が初登場!待望の“MCU入り”で、アメコミ映画のゲームチェンジャーになれるのか
世界最速公開の『デッドプール&ウルヴァリン』が初登場!待望の“MCU入り”で、アメコミ映画のゲームチェンジャーになれるのか
世界最速公開の『デッドプール&ウルヴァリン』が初登場!待望の“MCU入り”で、アメコミ映画のゲームチェンジャーになれるのか

7月26日から7月28日までの全国映画動員ランキングが発表。夏休みまっただなかの今週も、『キングダム 大将軍の帰還』(公開中)と『怪盗グルーのミニオン超変身』(公開中)の熾烈なデッドヒートが展開。軍配が上がったのは後者、『怪盗グルーのミニオン超変身』が公開2週目にして大逆転でNo. 1に浮上した。
今週は上位2タイトルに触れる前に、3位に初登場を果たした『デッドプール&ウルヴァリン』(公開中)から取り上げていきたい。北米ではオープニング週末興収2億ドルを超える破格のヒットスタートを飾った同作は、7月24日に世界最速での日本公開を迎えた。週末3日間の成績は動員29万7700人、興収5億1300万円となり、初日から5日間での累計成績では動員49万人、興収8億円を突破している。 この成績を「デッドプール」シリーズの過去作と比べてみると、今作と同じ水曜公開だった『デッドプール』(16)は最初の土日2日間で25万人弱の動員と3億8000万円強の興収を記録し、最終的には興収20億円超えを達成。続く『デッドプール2』(18)は土日2日間で動員23万9000人、興収3億7500万円を記録。最終興収は18億円と、2作ともほぼ同等。先述の今作の成績は週末3日間のものなので直接比較することはできないが、概ね一定のラインをキープできていると判断することができよう。 一方でウルヴァリンはというと、「X-MEN」シリーズはアメコミ映画黎明期の初期第1作・第2作が興収18億円ほどのヒットを記録して以降、新シリーズの『X-MEN: フューチャー&パスト』(14)以外すべて興収10億円を下回っている。現在も多くのアメコミ映画に共通している、北米や海外と日本との温度差の違いが特に顕著に現れているシリーズのひとつでもあり、それを踏まえると「X-MEN」から飛びだした「デッドプール」がスマッシュヒットを続けているのは少々意外にも思える。 最も「デッドプール」シリーズが始まった2010年代後半は、MCUをはじめとしたアメコミ映画の国内での人気が以前よりもだいぶ安定してきた時期でもある(それでも海外との温度差は広がる一方ではあったが)。そのなかでコメディに振り切ったカラーの違い、過去作の参照を必要としない新たなヒーローの登場という点において、新たなファン層も得るきっかけに繋がったのだと考えるのが妥当であろう。ここに今回、古参であるウルヴァリンが加わったことで、興行的にどのような化学変化がもたらされるのか。 ちなみに両シリーズを手掛けていた20世紀フォックスがディズニー傘下となったことで、今作から事実上のMCU入りを果たしたデッドプールとウルヴァリン。北米では先述のように“ヒーロー映画疲れ”を吹き飛ばす起爆剤となっており、さらに絶好のタイミングで行われたサンディエゴ・コミコンではMCUの今後の計画も発表され話題沸騰。両ヒーローが今後本格的にMCUと合流することに期待しつつ、まずは日本でもアメコミ映画のゲームチェンジャーとなることを注目しておきたい。 現在開催中のパリオリンピックの開会式にも登場し、話題を集めている“ミニオン”が大活躍する『怪盗グルーのミニオン超変身』は、週末3日間で動員38万8000人、興収5億800万円を記録し見事に首位を飾った。 この週末3日間の成績は、動員・興収共に前週比75%。累計成績では動員126万人と興収16億円を突破しており、これは「怪盗グルー」フランチャイズの前作で最終興収44.4億円を記録した『ミニオンズ フィーバー』(20)の同時点での成績をわずかではあるが上回っている。夏休みはまだまだ続くだけに、しばらくの間は上位を賑わせてくれることだろう。 対する『キングダム 大将軍の帰還』は週末3日間で動員36万4000人、興収5億6100万円と、興収では『怪盗グルーのミニオン超変身』を上回ることに成功。こちらは累計動員313万人、興収46億円を突破しており、シリーズ4作連続での興収50億円超えがすぐ目の前まで迫っている。 前週は6タイトルが初登場を果たしトップテンの顔ぶれが激変したが、今週も先に紹介した『デッドプール&ウルヴァリン』を含む5タイトルが初登場。4位にランクインしたのは、「翔んで埼玉」シリーズの武内英樹監督が浜辺美波や赤楚衛二、GACKT、野村萬斎ら豪華キャストを迎え、同名ビジネス小説を実写映画化した『もしも徳川家康が総理大臣になったら』(公開中)。初日3日間で動員18万4700人、興収2億5300万円という上々のスタートを飾った。 さらに5位には『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』(公開中)と『爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット』(公開中)の2本立てがランクイン。2007年に放送された人気テレビアニメの新作となる『劇場版モノノ怪 唐傘』(公開中)は7位、世界的人気を誇るキッズアニメの日本初公開エピソードを上映する『パウ・パトロール パウ・パーティー in シアター 2024』(公開中)は10位に初登場を果たした。 以下は、1~10位までのランキング(7月26日〜7月28日) 1位『怪盗グルーのミニオン超変身』 2位『キングダム 大将軍の帰還』 3位『デッドプール&ウルヴァリン』 4位『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 5位『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』『爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット』 6位『あのコはだぁれ?』 7位『劇場版モノノ怪 唐傘』 8位『劇場版すとぷり はじまりの物語~Strawberry School Festival!!!~』 9位『ルックバック』 10位『パウ・パトロール パウ・パーティー in シアター 2024』 今週末は、先日アニメ映画の全世界興収新記録を樹立したディズニー&ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド2』(8月1日公開)や、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めた『ツイスターズ』(8月1日公開)、堀越耕平の人気マンガを原作とした劇場版アニメ第4弾『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』(8月2日公開)、Snow Manのラウールが主演を務める『赤羽骨子のボディガード』(8月2日公開)など、注目作が続々公開を迎える。 文/久保田 和馬


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