映画ランキング - 国内映画(2024/8/9~2024/8/11)|MOVIE WALKER PRESS

映画ランキング - 国内映画
(2024/8/9~2024/8/11)

2024年8月12日 発表(毎週火曜更新)
2024年8月9日~2024年8月11日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『インサイド・ヘッド2』『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』などがランクイン!(興行通信社調べ)

『インサイド・ヘッド2』が公開2週目で首位に浮上!ピクサー作品5年ぶりの快挙で“ディズニー復権”をねらう
『インサイド・ヘッド2』が公開2週目で首位に浮上!ピクサー作品5年ぶりの快挙で“ディズニー復権”をねらう
『インサイド・ヘッド2』が公開2週目で首位に浮上!ピクサー作品5年ぶりの快挙で“ディズニー復権”をねらう

お盆休みに突入した8月9日から8月11日までの全国映画動員ランキングが発表。前週、惜しくも2位スタートとなったディズニー&ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド2』(公開中)が、公開2週目にして首位へと浮上を果たした。
世界各国で記録的な大ヒットを飛ばし、日本公開を前に全世界興収で“アニメーション映画歴代1位”という大記録を打ち立てた『インサイド・ヘッド2』。公開2週目の週末3日間の成績は、前週末対比98%となる観客動員39万1000人、興行収入5億2200万円。「山の日」の祝日だった8月12日を含む公開12日間の累計成績では、すでに動員156万人、興収20億円を突破している。 海外アニメの定番中の定番であるディズニーアニメが1位に立つことは珍しいことではないように思えるのだが、改めて振り返ってみれば、ピクサー作品の1位獲得は『トイ・ストーリー4』(19)の公開初週末以来、実に5年ぶり。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ作品を含めれば『ウィッシュ』(23)が初週末に1位を獲得しているが、その前は『アナと雪の女王2』(19)で、コロナ禍に突入する直前のことだった。 日本ではこの10年ほどで国内アニメ作品が圧倒的な強さを見せるようになり、コロナ禍以降でそれがより一層顕著なものとなっている。また、海外アニメというジャンルにおいても「怪盗グルー」シリーズをはじめとしたイルミネーション作品が勢い充分に人気を獲得。それらに押されるように、ディズニー作品は安定したヒットを生みながらも「アナ雪」シリーズのようなインパクトをなかなか残せておらず、そのなかでもコロナ禍で配信公開に舵を切った作品が続いたピクサー作品は特に苦境ぶりが目立ってきた。 今回こうして『インサイド・ヘッド2』が日本でNo. 1の座に立ったことで、この悪い流れを完全に打ち崩せるかどうか、それはまだ定かではない。それでも9年前の前作は、動員ランキングの最高位が3位ながらも粘り強く夏休み興行を駆け抜け最終興収40億円を突破しており、作品のポテンシャルの高さは証明済み。その前作が叶わなかった1位を、公開初週とほぼ同等の成績を維持して勝ち取ったことは非常に価値のあること。海外と同じように、ここ日本でもディズニーブランドの本格的な復権への糸口となってくれることに期待がもてそうだ。 さて、今週は3本の新作タイトルがランクイン。そのなかで最高位の2位となったのは、国民的人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の劇場版最新作『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』(公開中)。初日から3日間で動員36万5000人、興収4億5500万円と、1位の『インサイド・ヘッド2』に迫る好成績を記録している。 祝日を含んだ公開4日間の累計成績では動員51万人、興収6億3600万円。元々“夏休み映画”として始まり、第2作以降はゴールデンウィークの恒例となっていた「映画クレヨンしんちゃん」。近年はコロナ禍の延期なども重なり公開時期は流動的となっているが、今回のオープニング成績はシリーズ最高興収を記録した昨年の『しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜』(23)対比で113%。シリーズ新記録更新を狙うと同時に、今後は夏休み映画として定着していくのだろうか。 6位に初登場を果たしたのは、2022年に放送されたテレビアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」を再編集した2部作の後編『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:』(公開中)。祝日を含む公開4日間で観客動員16万6000人、興収2億5000万円を突破しており、6月に公開され動員ランキングで首位デビューを飾った前編『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』に匹敵する好発進。 また、コミックス累計発行部数700万部を超える山口つばさの同名漫画を、眞栄田郷敦主演で実写映画化した『ブルーピリオド』(公開中)は8位スタート。全国344スクリーンで公開され、初日からの公開4日間で動員11万人、興収1億5000万円を突破している。 前週1位の『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』(公開中)は3位となり、週末3日間で動員23万2000人、興収3億4600万円を記録。祝日までの公開11日間の累計成績は動員122万人、興収17億円を突破。4位の『怪盗グルーのミニオン超変身』(公開中)は累計で動員249万人、興収31億円を突破しており、5位の『キングダム 大将軍の帰還』(公開中)は動員416万人、興収61億円に到達。夏休みの注目タイトルは軒並み好調を維持している。 以下は、1~10位までのランキング(8月9日〜8月11日) 1位『インサイド・ヘッド2』 2位『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』 3位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』 4位『怪盗グルーのミニオン超変身』 5位『キングダム 大将軍の帰還』 6位『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:』 7位『デッドプール&ウルヴァリン』 8位『ブルーピリオド』 9位『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 10位『あのコはだぁれ?』 今週末は、陰謀に巻き込まれたスタントマンの戦いを描くライアン・ゴズリング主演作『フォールガイ』(8月16日公開)、アニメ「刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-」の前日譚を描く『刀剣乱舞 廻 -々伝(どうでん) 近し侍らうものら-』(8月16日公開)、2019年に劇場公開&テレビ放送されたアニメ『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』に新規パートを加えて再構成した『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-』(8月16日公開)などが控えている。 文/久保田 和馬


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