映画ランキング - 全米映画
(2023/11/3~2023/11/5)
2023年11月6日
発表(毎週火曜更新)
2023年11月3日~2023年11月5日にアメリカで上映された映画の興行収入ランキングはこちら。『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』『テイラー・スウィフト: THE ERAS TOUR』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』などがランクイン!(Box Office Essentials調べ)
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1
週末興収$19,400,000
累積興収$113,604,360
襲い来る機械仕掛けのマスコットたちと夜間警備員の5日間の攻防を描いた同名ホラーゲームの映画化。『M3GAN/ミーガン』のブラムハウスが製作を手掛け、「ハンガー・ゲーム」シリーズのジョシュ・ハッチャーソ···もっと見る
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2
週末興収$13,500,000
累積興収$165,926,668
アーティストとして活躍するテイラー・スウィフトが2023年から2024年にかけて行う世界ツアー「THE ERAS TOUR」のコンサートフィルム。公演時間は3時間を超え、ツアー観客動員数の世界新記録を···もっと見る
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3
週末興収$7,000,000
累積興収$52,332,522
1920年代のアメリカ・オクラホマ州で実際に起きた、石油をめぐるアメリカ先住民をねらった連続殺人事件を描く西部劇。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のマーティン・スコセッシが監督、『ワンス・アポン・···もっと見る
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NEW
Priscilla
公開未定-0週末興収$5,084,573
累積興収$5,310,093
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NEW
Radical
公開未定-0週末興収$2,730,326
累積興収$2,730,326
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5
週末興収$2,150,000
累積興収$63,154,670
少女に取り憑いた悪魔と、悪魔祓いに挑む神父の戦いを描いた1973年製作のホラー『エクソシスト』の正統続編。『ハロウィン THE END』のデヴィッド・ゴードン・グリーンが監督と脚本を担い、『M3GAN···もっと見る
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4
After Death
公開未定-0週末興収$2,000,256
累積興収$9,022,025
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6
週末興収$1,975,000
累積興収$62,038,849
主人公の少年ケントと個性豊かな子犬たち”パウ・パトロール”がトラブルを解決していく、北米発の人気子ども向けアニメ「パウ・パトロール」の劇場版第2弾。前作で映画オリジナルメンバーとして登場したリバティ役···もっと見る
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NEW
What Happens Later
公開未定-0週末興収$1,564,026
累積興収$1,564,026
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7
Freelance
公開未定-0週末興収$1,248,685
累積興収$4,203,981
先週末(11月3日から5日)の北米興収ランキングは、前週に初登場1位を飾ったブラムハウスの新作ホラー『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(2024年2月9日日本公開)が首位をキープ。11月に入った途端にハロウィン映画やホラー映画が成績を落としてしまうのはジンクスのようなもの。それでも前週からの興収の下落は、想像以上に大きなものとなってしまった。
前週のオープニング成績では、ブラムハウス作品史上1位やホラー映画歴代3位という華々しい記録を打ち立てた『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』。2週目末、3日間の興収は1900万ドル。これはオープニング週末と比較するとおよそ4分の1。パーセンテージに直すとわずか23.8%しか稼げなかった計算となる。
これは歴代の初週末から2週目末の興収下落率ランキングでは38位に入る大幅なもの。初登場1位を飾った作品だけに絞ると、『13日の金曜日』(09)の19.6%、『ハロウィン THE END』(22)の20%、『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』(22)の22.2%に次ぐ4番目。昨年のハロウィンシーズンに公開され、11月に入ってから大幅な減収に見舞われた『ハロウィン THE END』は、その後1000万ドルしか興収を上乗せできていない。
同作と比較すると初動で倍近い興収差をつけた『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』がそこまで伸び悩むことはさすがに考えづらいが、はたしてどうなるのか。すでに北米累計興収では1億1700万ドルに到達し、ブラムハウス作品の歴代興収4位に浮上。現在3位の『スプリット』(17)までは2000万ドル強あるので、まずはここを超えられるかどうかが当面の課題となることだろう。
この週末はほかに大きな作品の公開はなかったが、前週に限定公開で大健闘を見せたソフィア・コッポラ監督の『Priscilla』が拡大公開に大成功し、一気に4位まで浮上。また、公開11週目にして突然再拡大に挑んだニール・ブロムカンプ監督の『グランツーリスモ』(23)は、前週と比較すれば大きな増加となったが1館あたりの興収はわずか282万ドルに留まっている。
そして、今年6月に行われたアヌシー国際アニメーション映画祭でポール・グリモー賞を受賞したCLAP制作のアニメーション映画『夏へのトンネル、さよならの出口』(22)が167館で公開され3日間興収7万6473ドルで26位にランクインしている。
文/久保田 和馬
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