映画ランキング - 全米映画
(2024/3/1~2024/3/3)
2024年3月4日
発表(毎週火曜更新)
2024年3月1日~2024年3月3日にアメリカで上映された映画の興行収入ランキングはこちら。『デューン 砂の惑星PART2』『ボブ・マーリー:ONE LOVE』『Ordinary Angels』などがランクイン!(Box Office Essentials調べ)
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NEW
週末興収$81,500,000
累積興収$81,500,000
惑星デューンを舞台に繰り広げられる壮大な宇宙戦争を描くSFアクション第2弾。主人公ポール役のティモシー・シャラメやチャニ役のゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソンら前作キャストに加え、『エルヴィス』のオー···もっと見る
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1
週末興収$7,430,000
累積興収$82,771,080
「ロックの殿堂」入りを果たした伝説のミュージシャン、ボブ・マーリーの知られざる波乱に満ちた生涯を描く音楽伝記映画。『ドリームプラン』のレイナルド・マーカス・グリーンが監督と脚本を手掛け、マーリーの妻リ···もっと見る
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3
Ordinary Angels
公開未定-0週末興収$3,850,000
累積興収$12,561,122
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10
The Chosen: Season 4 Episodes 7-8
公開未定-0週末興収$3,154,905
累積興収$3,915,535
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2
週末興収$2,065,000
累積興収$15,701,455
同名人気コミックを原作とする「鬼滅の刃」のテレビアニメ第4期「柱稽古編」が2024年春より放送されるのに先駆け、2023年に放送された第3期「刀鍛冶の里編」の第十一話と「柱稽古編」の第一話を特別上映。···もっと見る
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7
週末興収$1,735,000
累積興収$216,760,157
『チャーリーとチョコレート工場』に登場する工場長ウィリー・ウォンカの前日譚を描くファンタジー・アドベンチャー。「パディントン」シリーズのポール・キングが監督と脚本を、「ハリー・ポッター」シリーズのデイ···もっと見る
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6
週末興収$1,400,000
累積興収$43,968,805
現実のスパイ組織の行動を言い当ててしまった人気小説家が、現実離れした出来事に巻き込まれていくスパイアクション。「ジュラシック・ワールド」シリーズのブライス・ダラス・ハワードが主人公エリーを演じ、『スリ···もっと見る
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9
The Beekeeper
公開未定-0週末興収$1,114,519
累積興収$64,928,965
期待通りというべきか、それとも期待以上か。先週末(3月1日から3日)の北米興収ランキングは、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がフランク・ハーバートの傑作小説の完璧な映像化に挑んだ「デューン」の第2章となる『デューン 砂の惑星PART2』(3月15日日本公開)が堂々初登場首位デビューを飾った。
4071館で公開された『デューン2』の初日から3日間の興収は8205万ドル。前作『DUNE/デューン 砂の惑星』(21)はまだコロナ禍の影響が色濃く残った2021年秋の公開でオープニング週末興収4101万ドルだったので、そのほぼ倍額を稼ぎだしたことになる。8000万ドル超のオープニング興収を記録したのは昨年のハロウィンシーズンの『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(日本公開中)以来。実に5か月近くも北米興行は閑散期にあったということか。
ちなみにこのオープニング興収は3月公開作のなかでも歴代8位となる好成績であり、もちろん2024年公開作では最高のオープニング。それどころか、累計興収で比較しても4日目の時点で2024年のナンバーワンにのぼり詰める弾けっぷり。公開7日目の木曜日で前作の北米最終興収を突破することにも成功しており、全世界興収も楽々2億ドルを突破。しばらくは『デューン2』の独壇場が続きそうだ。
前作は第91回アカデミー賞で作品賞など10部門にノミネートされ、技術賞を中心に6部門受賞。今回の『デューン2』は元々、第96回アカデミー賞レースを見据えて2023年の秋に公開される予定だったが、ストライキの影響もあって延期となっていた。批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、今作の批評家からの好意的評価の割合は93%、観客からのそれは95%で、それぞれ83%と90%だった前作を上回る高評価を獲得。つまり予定通り昨年の秋に公開を迎えていたら、第96回アカデミー賞の主役の一角となっていた可能性も高い。
もちろん早々に、来年の第97回アカデミー賞の有力候補の一番手に名乗りをあげたことはいうまでもないだろう。とはいえ3月公開は、昨年の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)の例があるとはいえ賞レースでは少々不利と言われている。1年後も『デューン2』の話題で持ちきりとなること、そしてさらなる続編が製作されることを期待しながら、興行の推移を見守っていきたい。
文/久保田 和馬
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