映画ランキング - 全米映画
(2024/10/4~2024/10/6)
2024年10月7日
発表(毎週火曜更新)
2024年10月4日~2024年10月6日にアメリカで上映された映画の興行収入ランキングはこちら。『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』『野生の島のロズ』『ビートルジュース ビートルジュース』などがランクイン!(Box Office Essentials調べ)
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NEW
週末興収$40,000,000
累積興収$40,000,000
心優しい孤独な男が、“悪のカリスマ”へと姿を変えていく姿を描いた『ジョーカー』の続編。前作に引き続き、ホアキン・フェニックスが主人公のジョーカーを演じ、トッド・フィリップスが監督を務める。『ハウス・オ···もっと見る
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2
週末興収$10,325,000
累積興収$265,506,148
1998年に公開された『ビートルジュース』の35年後を描くホラーコメディ。死後の世界で“人間怖がらせ屋”を営むビートルジュースが人間界を巻き込んだ騒動を起こす。前作に引き続き、『チャーリーとチョコレー···もっと見る
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3
週末興収$5,350,000
累積興収$47,221,486
「トランスフォーマー」シリーズに登場するオプティマスプライムとメガトロンの若き日の友情や、トランスフォーマー史上最大の激戦と呼ばれるサイバトロン星の戦いを描く3D CG。オプティマスプライムの吹替え声···もっと見る
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5
週末興収$2,800,000
累積興収$32,586,465
“異常な家族”による恐ろしいおもてなしをテーマにしたスリラー。『スピリット』のジェームズ・マカヴォイがおもてなしをするパトリック、『ナイチンゲール』のアシュリン・フランチオージがパトリックの妻キアラを···もっと見る
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NEW
Sam and Colby: The Legends of the Paranormal
公開未定-0週末興収$1,755,870
累積興収$2,150,489
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NEW
週末興収$1,530,000
累積興収$1,530,000
普通ではない見た目で生まれた少年オギーを主人公にした『ワンダー 君は太陽』のアナザーストーリー。『プーと大人になった僕』のマーク・フォスターがメガホンをとり、『ワンダー 君は太陽』でオギーをいじめた少···もっと見る
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7
週末興収$1,526,000
累積興収$633,839,345
マーベルコミック随一の破天荒ヒーロー、デッドプールの活躍を描くアクションシリーズ第3弾。ライアン・レイノルズ扮する異色のヒーロー、デッドプールと、ヒュー・ジャックマン演じる驚異的な治癒能力と不死身の肉···もっと見る
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10
週末興収$1,346,938
累積興収$9,732,418
新しい再生医療に手を出した元トップ人気女優の体験する恐怖を描くボディホラー
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6
Megalopolis
公開未定-0週末興収$1,050,000
累積興収$6,489,266
先週末(10月4日から10月6日)の北米興収ランキングにおける最大のトピックは、やはり『ジョーカー2』こと『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(日本公開中)。全世界興収10億ドル超のメガヒットを記録し、アカデミー賞で最多11部門ノミネートで2部門を受賞した『ジョーカー』(19)の続編となれば、賞レースに向けた動きが活発化する秋シーズンで、興行的な成功も同時にねらえる目玉タイトルとして注目を集めるのは当然の流れだ。
ところが、4102館で公開された『ジョーカー2』の初日から3日間の興収は3767万ドル。これは前作『ジョーカー』が初日1日だけで稼いだ3935万ドルの興収をも下回る数字であり、約2億ドルという巨額の製作費がかけられたことを考えれば、かなり厳しいスタートといわざるを得ない。
ちなみに2024年公開作で、オープニング興収4000万ドル以下で累計興収1億ドルに達しているのは現時点で『ブルー きみは大丈夫』(24)のみ。よほどのロングヒットとならない限り、大台到達は難しく、そうなるためにはどうしたって作品評価の後押しが必要となる。
『ジョーカー2』の場合、すでに日本公開前にSNSで大騒ぎとなっていたように、先のヴェネチア国際映画祭で前作以上の賛否両論を巻き起こし、北米公開を迎えるやその傾向はさらに加速。むしろ“否”のほうが強まりつつあるのだ。
批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的評価の割合は33%、観客からのそれは32%と低調。ちなみに前作は、賛否両論をあらわすように批評家からの好意的評価は68%にとどまった一方、観客からは89%と高く、それが興行的成功に直結したものと考えることができる。少なくとも、今作の現時点での評価では賞レース参戦の望みはかなり低い。配給のワーナーは『デューン 砂の惑星PART2』(24)に本腰を入れて賞レースを駆け抜けることになるだろう。
トップテン圏外ではあるが、12位にかなり興味深いタイトルが。「チェンソーマン」の藤本タツキの読み切り漫画をアニメーション映画化し、すでに日本国内では興収20億円を超えるヒットを記録している『ルックバック』(日本公開中)が北米公開を迎え、初日から3日間で興収69万ドルを記録。そのうちの2日間がロサンゼルスとニューヨーク各1館という超限定的な公開であったことを考えると、かなりの大健闘といえよう。
3日目の日曜日に上映館を531まで増やしたことで、デイリー興収では一気に6位に上昇。翌月曜日も同4位にランクインしており、火曜日以降は再び上映館を減らしているものの、安定した館アベレージを維持。配給のGKidsといえば昨年『君たちはどう生きるか』(23)の北米配給も務めるなど、アカデミー賞の長編アニメーション賞に日本アニメを送りだすスペシャリスト。今年は『ルックバック』以外に『化け猫あんずちゃん』(24)が同社配給で来月の北米公開を控えており、2年連続で日本アニメが賞レースを賑わせることにも期待がもてそうだ。
文/久保田 和馬
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