“図書館戦争”がアメリカで勃発?ホームレスと図書館員の感動ドラマが日本公開へ
『ボビー』(06)や『星の旅人たち』(10)で円熟味ある作風を披露したエミリオ・エステヴェス監督が新聞記事に着想を得た人間ドラマ『パブリック 図書館の奇跡』が、7月17日(金)より公開されることが決まった。
物語の舞台は、米シンシナティの公共図書館。図書館員のスチュアート(エステヴェス)は利用者以外にも館内をウロウロするホームレスたちの対応に翻弄される日々を送っていた。そんなある日、街に記録的な大寒波が襲来。緊急シェルターが満員となり、行き場を失った人が凍死する状況のなか、図書館に暖を求めてワンフロアを占拠するほど大勢のホームレスが訪れる。
彼らの苦境を察し保護したスチュアートは、図書館の出入口をバリケードで封鎖する。だがそこへ警察官や検察官、メディアが介入し、平和的な封鎖行為は予想に反して大ごとに。やがて、武装警官が強行突入しようとする事態に発展する。
エステヴェスが主演を兼任した本作には、『ブルージャスミン』(13)のアレック・ボールドウィン、『トゥルー・ロマンス』(93)のクリスチャン・スレーター、『007 カジノ・ロワイヤル』(06)のジェフリー・ライトといった名優たちや、Netflix配信のドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」のテイラー・シリング、『ネオン・デーモン』(16)のジェナ・マローンら旬の顔が集い、アンサンブル劇を繰り広げていく。
追い詰められたホームレスたちの奮起と、それに応えた図書館員の行動は、コロナ禍のようなだれにも等しく降りかかる困難にこそ互いを思い助け合うべきと、観客に語りかけているよう。笑いと涙いっぱいの図書館立て籠り騒動はどんな奇跡を起こすのか?この夏、映画館で確認してみてほしい。
文/トライワークス
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