“ドラマ化不可能”と言われた「セイレーンの懺悔」、新木優子主演で放送決定!
<キャスト・原作者コメント全文>
●新木優子(朝倉多香美役)
「本格的なサスペンスへの挑戦、さらに、初めての記者役ということで最初は不安もありましたが…原作・脚本を読み、真実が180度覆されてしまうような衝撃を受け、あまりのおもしろさにすぐに作品のファンになってしまったので、参加することができてうれしいです。
私が演じる多香美は正義感が強く、自分では抱えきれないようなつらい過去を持っていながらも、強い想いを胸に真実を追い求める姿が印象的です。報道番組の仲間や周りの人々が彼女の想いに突き動かされていったように、自分でなにかを変えようと動く力が素晴らしいと思いました。私自身も多香美の強い想いを大切にしながら演じていきたいです。でも、まだ入社2年目の新人で、一つのことに集中してしまうと周りが見えなくなる危うさも持ち合わせているので、その不安定な脆さも表現したいです。
いままで演じたことのない役に挑むので、視聴者の皆様には新しい私をお見せできると思いますし、多香美が記者として成長するとともに、私も作品を通じて成長していけることが楽しみです。多香美が自分の信念を胸に真実を追い続けたように、激動のこの時代は自分の気持ちを明確にする、そして、その想いに従って生きることが大切ではないかと感じました。この作品が皆様にとっての想いを見つける“ヒント”になれば幸いです」
●中山七里(原作)
「僕は生来アマノジャクなところがあり、映像化がまず不可能な小説を書いてしまう。海外を舞台にしたりタブーとされているテーマを扱ったりするのはそういう理由だ。『セイレーンの懺悔』も例に洩れず、連載当初から『中山さん、テレビ局にケンカ売ってるんですか』とか、『もう清々しいくらいにドラマ化は無理ですね』とか散々言われていたのだ。ところがやはり連載当初から『これはウチのために書かれたような作品ですね』と熱烈にドラマ化のオファーをいただいた局があった。言わずと知れたWOWOWさんである(この経緯、実は単行本の帯にこっそり記載がある)。モノ作りには決めごとの中でベストを発揮するおもしろさもあれば、タブーをぶち破るおもしろさもある。『セイレーンの懺悔』ドラマ化は間違いなく後者である」
文/富塚沙羅