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海外ドラマファンが楽しめる「連続ドラマW 鉄の骨」3つのポイント【レコメンW】

コラム

海外ドラマファンが楽しめる「連続ドラマW 鉄の骨」3つのポイント【レコメンW】

レコメンド1 ヒットメーカーの池井戸潤原作

池井戸作品ならではの、企業内部のシステムや仕事のリアルな描写や、勧善懲悪の熱いストーリー展開は本作にも共通
池井戸作品ならではの、企業内部のシステムや仕事のリアルな描写や、勧善懲悪の熱いストーリー展開は本作にも共通[c]wowow

今回レコメンドを担当する「DVD&動画配信でーた」編集部の南里は、「原作は読んだことはなかったのですが、池井戸作品と聞いただけで面白いに違いないと期待値が上がりました。池井戸作品には銀行や製造業など会社組織を舞台にして、時代劇のお約束のような勧善懲悪でスカッとさせる爽快感がある。そんなところから“池井戸ドラマ”という1つのジャンルができたといっても過言じゃないと思います。建設業界を舞台にした本作もそのポイントを外していない」と話す。そんな原作者やクリエイターの持つ色が作品の魅力になっているというところで連想させるのが、「シカゴ・ファイア」を始めとする「シカゴ」シリーズなどを手掛ける敏腕ディック・ウルフだ。「ディック・ウルフといえば、刑事ドラマの金字塔ともいわれる『LAW & ORDER』シリーズなどを手掛けてきた脚本家&プロデューサーで、骨太なドラマを作ってきました。現在WOWOWで放送中の『FBI:特別捜査班』も手掛けています。正義のために戦う熱い人々を描いているというあたりが池井戸ドラマと共通している気がしますね」と南里も言う。

米TVドラマ界のヒットメーカー、ディック・ウルフが手掛けた「シカゴ・ファイア」
米TVドラマ界のヒットメーカー、ディック・ウルフが手掛けた「シカゴ・ファイア」「シカゴ・ファイア シーズン6」DVD-BOX【6枚組】(9,500円+税) 発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント [c] 2018 Universal Studios. All Rights Reserved.

「シカゴ・ファイア」はタイトル通り、米・シカゴの消防局を舞台に、そこで働く消防士たちの群像劇。日夜、火災現場や事故、事件現場に駆けつけては救命活動を行う。常に体を張って危険の中に飛び込んでいく消防士たちだが、仕事を離れれば、それぞれに家族や恋人、友人がいて、さまざまな事情を抱えている。そんな人間たちの日常のドラマもリアルに描かれ、群像劇としても見応えがあるのだ。ちなみに、警察署が舞台の「シカゴP.D.」、病院が舞台の「シカゴ・ホープ」も同じ世界観で展開している。
「『連続ドラマW 鉄の骨』は主人公はもちろんですが、登場人物たちがみな個性的でキャラクターが立っています。主人公が勤める建設会社・池松組のメンバーだけでなく、ライバル会社、銀行、フィクサーなどそれぞれの立場の人間たちのドラマまで丁寧に描かれ、それが交錯していく。ライバル会社の社員なんて傲慢で偉ぶってる嫌なおじさんなんですが(笑)、でも彼らからも会社人間の悲哀みたいなものが感じ取れます。かと思えば、神木演じる平太の恋人・萌(土屋太鳳)が勤務する白水銀行の社員・園田(向井理)が語る銀行員の怜悧な論理も垣間見えるなど、それぞれの世界で生きている人間がリアルに感じられるあたりが、さすが池井戸ドラマと思いました」。

「連続ドラマW 鉄の骨」作品詳細はこちら

https://www.wowow.co.jp/drama/original/tetsunohone/



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