菅田将暉が語る、運命の“糸”。小松菜奈は「いい意味で不器用な人」
「『糸』の歌詞は、“幸せ”ではなく“仕合わせ”となっているところがいいんです」
本作を締めくくるのは、音楽を担当した亀田誠治がプロデュースし、菅田と石崎ひゅーいが歌う「糸」のカバーだ。最初は応援ソングだったが、メガホンをとった瀬々敬久監督たっての願いで、エンディングソングになったそうだ。
「僕が『糸』を語るのは忍びないんですが、歌詞で最後に、“幸せ”ではなく“仕合わせ”となっているところがいいなあと。昔から不思議に思っていたので、今回調べてみたら、“ハッピー”だけではなく、“バッド”も含めてのめぐり合わせを意味するものだったんです。確かに、両方あると思って生きていったほうが楽かなと。そういう深さも感じました」。
また、「人は出会うべき時に出会う人と出会う」という運命の糸について菅田は「いやがおうでも信じずにはいられないというか、すべてがそうだと感じます」と捉えている。
「仕事も含め、すべてが縁とタイミングでしかないと思います。僕はわりと直感的に動くほうですが、それも必然かのように思えてしまいます。ご縁がつながってここまで来ていますし、僕は本当に幸運だと思います」。
取材・文/山崎伸子
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