草なぎ剛が読者からの質問に赤裸々告白!『ミッドナイトスワン』の演技は、愛犬クルミのおかげ?
「ドラマでの父親役は経験されていますが、父性と母性の違いはありましたか?愛犬のクルミちゃんの出産と子育てを経験したことは、なにか演技に影響を与えましたか?」(40代・女性)
「以前、父親役を演じた『僕と彼女と彼女の生きる道』は、2004年の作品で、もう16年くらい経っているので、母性と父性の違いはわからなかったです。ただ、クルミを迎え入れてから3年になりますが、クルミへの想いは、母性に近いのかもしれないし、演技にもすごく影響していると思います。もしもクルミがいなかったら、今回のような演技はできなかったかもしれない。
例えば、僕は外へ出て仕事ができるけど、クルミはずっと家にいて、僕のことだけを考えてくれているんだと思うと、愛おしくなります。クルミは僕がいないと生きていけないし、愛情をかけた分だけ、愛情を返してくれるので、クルミのおかげで僕自身も成長させてもらっている気がします」
「『ミッドナイトスワン』を色で表すとしたら何色ですか?」(20代・女性)
「赤かな。赤いコートが出てきたり、愛情の熱さや、情熱、煮えたぎる血潮、血液だったりと、凪沙は赤のイメージです。(娘役の)一果も、自分の腕を噛んで血が出てしまうし、水川あさみさん演じるマグマのようなお母さんと、うまくコミュニケーションが取れていないし。作品全体としても、赤ですね」
「『ミッドナイトスワン』はある意味、自由に生きることへの生きづらさをテーマにした映画だと思いますが、草なぎさんはそういうことを感じたことはありますか?」(50代・女性)
「ないです。そこは考え方次第じゃないかなと。例えば嫌なことや悪いことがあっても、僕はポジティブに捉えるほうです。上手くいかない時も、ずっと悪いことが続かないだろうと思うし、きっと次に良いことが来るなと切り替えられます。そうじゃないと、どんどん蟻地獄にハマっていっちゃうから。自分のなかでは、良くないことも楽しむという姿勢です。
おそらく、それは経験や年齢的なこともあるのではないかと。僕も失敗したり、痛い目に遭ったりはしていますが、そんな時、それをポジティブに捉えることって、さほど難しくない気がするんです。でも、それは、母親のおかげかもしれない。うちの母ちゃんはめちゃくちゃポジティブなので、僕も似たんだと思う。そこは母ちゃんに感謝しています。実際、ポジティブに捉えることが、希望につながっていくので、絶対に皆、そうしたほうがいいと思います」