主要キャスト4人が語る『ウォーキング・デッド』新スピンオフとオリジナルの違いとは!?
「ティーンから大人への変化みたいな、普遍的なことがたくさん描かれる」(カムストン)
――『~ワールド・ビヨンド』で探求されるテーマとはなんでしょうか?
ロワイヤル「まず、アイデンティティについてね。自分自身と周りが『こうであってほしい』と期待する自分は違うということ。アイリスはゾンビ発生のアポカリプスがやってきた時、まだ5歳か6歳だった。彼女はとても怖がりだったの。彼女は大切なものを失ったのは全部自分自身のせいなんだって思ってる。だからそれを償うために、彼女は必要とされるルールを全て受け入れて生きているの。コミュニティの中では、学級委員みたいな感じで規則を守って暮らしている。でも、自分は『こうあるべき』って気付くの。そしてアイリスは外に出ることを決めるんだけど、それをエルトンやサイラスは歓迎してくれる」
カムストン「ティーンから大人への変化みたいな、普遍的なことがたくさん描かれる。つまり成長するために世の中にある困難なことを乗り越えなきゃいけないってことだ。よく理解している人もいれば、まだ子供っぽい人もいるけど、それを描いている青春映画やドラマは、見ている全ての人を惹きつけるんだと思う。それから『TWD』シリーズには王道の、クレイジーな状況でキャラクターたちがどう行動するかという展開もある。自分のモラルが試される状況だね」
――『TWD』シリーズのなかに、お気に入りのキャラクターがいれば教えてください。
ロワイヤル「ニーガンがお気に入りよ、大好き。その理由は本作でジュリア(・オーモンド)が演じるエリザベスが好きな理由でもあるんだけど。この人は悪者なのか、善人なのか、どういうつもりで悪さや良いことをするのか、不思議に思うことがあるでしょ。ニーガンとエリザベスはどちらもそういうタイプのいい例だと思う。 素晴らしいことをする時もあるし、そうじゃないこともあるけど、彼らがしたいようにしてるだけ。そういうところが魅力的なの」
カムストン「ダリルだね!単純に、彼を嫌いになるのは難しい。彼は仲間のことを気にしていないように見えるし、とても気難しい。それでも仲間のことを救うんだ。ムカつくし嫌なところもあるけど、最後には好きになってしまう」
――原作コミックを読んだり、これまでのシリーズを見たり、演じるうえで何か参考にしましたか?
ロワイヤル「私自身がゾンビやこのシリーズをとても怖いと思っていて、何年も遠ざかってた。それで本作に出ることが決まって、“どうにかしなきゃ”って。それでリサーチをし始めるなかで、オリジナル版と『FTWD』を見て、もちろん原作コミックも読んだ。私たちが演じるキャラクターは、新しくて白紙状態だから、コミックに描かれたり、すでに書かれている物語を演じるわけじゃない。全く新しいキャラクターで、先入観がない。自分たちの思い通りのキャラクターをつくれる。全く新しい物語をつくることができるという考えでやってるわ。コミックやオリジナルの物語の外でね」