主要キャスト4人が語る『ウォーキング・デッド』新スピンオフとオリジナルの違いとは!?
「みんなと家族みたいな関係を築けて本当に良かったよ」(カントゥ)
――『TWD』ユニバースとそこに登場するキャラクターたちの魅力はなんだと思いますか? またこの人気の持続の秘訣はどこにあるのでしょう。
カントゥ「オリジナルに関して言えば、家族意識みたいなものが大きいと思う。つまり、キャラクターを追いかけ、シーズンを経てどんなふうに成長していくのか、なぜ仲違いしてしまうのか、そういう大きな家族関係みたいなものを築いていく過程が見られること。それがオリジナル版の面白いところだった。そして『ワールド~』も、『TWD』という大きな全体としてみれば、やはりキャラクターが重要なんだと思う。みんなダリルの活躍を期待しているし、リックが今どこにいるのか本気で知りたがっていて、そのキャラクターたちに夢中なんだ。だから僕たちの番組でもやはりキャラクターが重要で、『TWD』ユニバースの一員であるからには、物語の謎を明かしながら、新たな謎を投げかけて世界観を広げていくことが大事だと思う」
マンスール「『TWD』がこんなに長く続いているのは、ただのよくあるゾンビ番組じゃないからだと思う。ただゾンビを殺しまくればそれでいいっていう話じゃない。登場人物たちはそれぞれに深みがあって、本物の人間たちで、安っぽい偽物のキャラクターじゃない。この番組は、子供たちやティーンエイジャー、ヤング・アダルトたちに、どんな感情を持ったっていいのだということ、そして物事はよくなるってことを証明してあげられると思う。そして、”共感できる”ってことが、この番組が特別たる所以だと思う」
――若いキャスト陣が一緒のシーンが多いですよね。セットではどんな雰囲気でしたか?
カントゥ「とても楽しかったよ、セットが恋しい。人生で何よりも最高の経験のひとつだった。僕はこんなに大きなユニバースに参加するのが初めてってだけじゃなく、TVのシリーズ番組に出演するのも初めてだった。みんなと家族みたいな関係を築けて本当に良かったよ。リッチモンドで撮影したからその間クールなレストランを巡ったし、僕とハルとアリーヤでヴァージニア・ビーチに行ったことがあった。彼らと過ごすのは本当に楽しかったよ」
マンスール「本当に、みんなと家族になれて最高だったし、おかげで色々とラクに演じられた。例えば、撮影が朝5時や6時まで続いたり、朝4時から始まったりする時、『友達に会いに行って、彼らと一緒に、大好きなことをやる』って思えたから、仕事に行くって感じがしなかった。週末にはみんなで仲良く過ごしたけど、それって本当恵まれた環境ね。だって時には、うまくやれない人と一緒に仕事をしなきゃいけないこともあるから。でも私たちにはそういう問題が一切起きなくて、それって実際かなりクレイジーなことだと思うわ」
取材・文/DVD&動画配信でーた編集部