深川麻衣、言い間違いで照れ笑い「入籍はしてないです!」20代最後の主演映画が公開
乃木坂46の元メンバーで『愛がなんだ』(19)やNHKの大河ドラマ「青天を衝け」など話題作への出演が相次ぐ深川麻衣が主演を務めた『おもいで写眞』が公開初日を迎えた29日、池袋シネマ・ロサで無観客による舞台挨拶が開催。深川と高良健吾、香里奈、メガホンをとった熊澤尚人監督が登壇した。
熊澤監督のオリジナル小説を原作に、一昨年の夏に全編富山ロケで撮影された本作。東京でメイクアップアーティストを志す音更結子は、頑固な性格が災いして仕事をクビになってしまう。さらに自分を育ててくれた祖母が亡くなったと知り、後悔に苛まれながら故郷に戻ることに。そんなある日、役所に務める幼なじみの星野一郎から、お年寄りの「遺影」撮影の仕事に誘われる結子。お年寄りたちと触れ合うい、それぞれの思い出があふれる場所で写真を撮るうちに、結子は人生の意味を見出していく。
「やっとこの日を迎えて感無量。すごく嬉しいです」と安堵の表情を浮かべた深川は、「2020年はいろいろなことがあって、スタッフの方々が見えないところで苦労してくれたと思います。無事にこの日を迎えられて、ついに皆さんのところに届くことをいまは幸せに思います」と述懐。
それには熊澤監督も「こういう状況になるとは思ってもみませんでした…」とつぶやき、「ここにいる3人はものすごく過酷ななかで撮影をがんばってくれて、この3人に出てもらって本当に良かったと思える作品です」と、キャスト陣にねぎらいの言葉をかけた。
本作は深川、高良、香里奈の3人が所属する事務所「テンカラット」の25周年を記念した作品。「事務所が映画を作ること自体あまりないことで、うれしい驚きがありました」と満足そうに振り返った高良。「撮影の時には事務所から『ご飯食べる時は領収書切っていいよ』と言われたので、富山にいる間は食費がかからなかったです(笑)」と撮影時の裏話を披露した。
また、所属して18年目となる香里奈も「節目の作品に参加させていただけることはとても意味のあること。とても居心地の良い事務所でもあるので素直にうれしく、今後もテンカラットでがんばっていこうと思いました」と意気込みを語る。
そして、事務所の節目を記念した作品で主役という大役を任された深川は「すばらしい先輩方がたくさんいらっしゃるなかで、自分でいいのかなというプレッシャーも感じていました」と語り、「移籍して5年」と言うところを誤って「入籍」と言ってしまい赤面。
なんとか持ち直し「移籍して5年目で、先輩方に囲まれてお芝居できたのは自分にとって幸せで贅沢で豊かな時間。20代最後の作品となったので、50年後に振り返った時にいまの自分を思い出せる特別な作品になりました」と力強く語り、改めて「入籍はしてないです!(笑)」とはにかんだ笑顔を見せた。
取材・文/久保田 和馬