第93回アカデミー賞、ロンドンでも開催へ!

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第93回アカデミー賞、ロンドンでも開催へ!

コロナ禍で、現地時間の2月28日から4月25日に延期開催されることになった、第93回アカデミー賞授賞式の開催地に、英国のロンドンが加わった。

同授賞式では、現在を予見するかのような未知の致死性ウイルスの恐怖を描いたスリラー映画『コンテイジョン』(11)でメガホンを取った、スティーブン・ソダーバーグ監督、ステイシー・シェア、ジェシー・コリンズの3人がプロデュースを務める。打ち合わせの結果、「ベストな状態で行うため、まだ様々なことを思案中ですが、ロンドンでの開催は100%決定です。コロナ禍でロサンゼルスに来ることができないノミネート者の方たちのことを考慮し、他の場所についても検討中です」と「Variety」に明らかにしたもの。

ホストがロサンゼルスとニューヨークに分かれ、ノミネート者がZoom参加できた第78回ゴールデン・グローブ賞とは違い、アカデミー賞では「ノミネート者と同伴者1人までが、ドレスアップして会場入りすること」が条件とされるなど、バーチャル参加が認められていない。ロックダウンから徐々に規制が緩和されつつある英国でも、現在は再び増加することを懸念して、原則海外渡航が禁じられている。

今年のノミネート結果を見てみると、これまでになく性別や人種などに多様性がみられる。例えば主演男優賞には、『ミナリ』(公開中)でノミネートされている、アメリカ在住の韓国系アメリカ人であるスティーヴン・ユァン、米国出身で、昨年43歳の若さで亡くなった『マ・レイニーのブラックボトム』(20)のチャドウィック・ボーズマン。

そして『ファーザー』(5月14日公開)のアンソニー・ホプキンス、『Mank/マンク』(公開中)のゲイリー・オールドマン、イスラム教徒として初ノミネートという快挙を成し遂げた『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』(19)のリズ・アーメッドは、イギリス人俳優だ。アーメッドについては、2019年に、イスラム教徒であるがゆえに空港で足止めを食らい、アメリカでのイベントに出席できなかった経験もある。

また、主演女優賞では『私というパズル』(20)のヴァネッサ・カービー、『プロミシング・ヤング・ウーマン』(7月16日公開)のキャリー・マリガン、助演男優賞では『シカゴ7裁判』(公開中)のサシャ・バロン・コーエン、『Judas and the Black Messiah』(21)の ダニエル・カルーヤ、助演女優賞では『ファーザー』のオリヴィア・コールマンなど、多くの候補者が英国在住のイギリス人俳優たちだ。

プライベートジェットを使用するなど、様々な特権が与えられるハリウッドセレブはほんの一握りで、到着地及び英国に戻ってからも、指定された場所での隔離生活が必要になることなどから、バーチャルでの参加が認められないことに、クレームとともに欠席者が続出する可能性を考慮した結果のようだ。

ロサンゼルスでは、メイン会場に従来のドルビー・シアターではなく、ダウンタウンにあるユニオン駅を採用するなど、感染防止対策を徹底したうえで授賞式が行われる予定。

文/JUNKO

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