アマプラ5月の注目作品まとめ!バリー・ジェンキンス監督作のドラマに『アクアマン』『運び屋』も配信中
話題の映画やドラマ、魅力的なオリジナルコンテンツまで豊富な作品を配信しているAmazon Prime Video。5月に配信スタートとなる新着コンテンツから、注目の作品をチェックしていきたい。
日本初上陸の海外ドラマを独占配信!
まずは海外ドラマの中から、14日より独占配信中のAmazonオリジナル作品「地下鉄道 〜自由への旅路〜」をチェックしていきたい。『ムーンライト』(16)でアカデミー賞に輝いたバリー・ジェンキンス監督がメガホンを握り、コルソン・ホワイトヘッドによるピューリッツァー賞受賞の小説「地下鉄道」を映像化した本作。南北戦争以前の世界を舞台に、アメリカ南部のプランテーションから自由を求めて逃走し、必死に生きる一人の少女の姿を描く。
タイトルの地下鉄道とは、19世紀アメリカで黒人の奴隷たちが、奴隷制の廃止されている北部まで逃亡するために使われた逃亡路や手助けをした組織を指す言葉。本作では、地下鉄道に救いを求め、ジョージア州から逃げだした少女が、比喩ではなく、南部の土壌の下に実際の鉄道が走っていることを知り…という歴史的史実を飛躍させた物語が展開していく。
差別をテーマにした作品作りを続けてきたバリー・ジェンキンスが監督、脚本を手掛けたほか、これまでの作品でタッグを組んできたニコラス・ブリテルが劇伴を、ジェームズ・ラクストンが撮影監督を担当しており、映画好きも見逃せない1作であることは間違いない。
また韓国からは、23日(日)より「ハッシュ〜沈黙注意報〜」が独占配信される。本作は『EXIT イグジット』(19)など女優としても活躍する少女時代のユナと『ベテラン』(15)、『新しき世界』(13)など韓国映画に欠かせない実力派ファン・ジョンミンが共演するオフィスドラマ。
ファン・ジョンミンが演じるやる気ゼロのベテラン記者ハン・ジュンヒョクと、ユナ演じる情熱的なインターン記者イ・ジスを主人公に、新聞社で働く2人の記者の良心や葛藤などがリアルに描かれていく内容で、「梨泰院クラス」を生みだした韓国ケーブル局JTBCが制作したという点でも見逃せない1作だ。
そのほかにも韓国ドラマからは『復讐者に憐れみを』(01)や『高地戦』(11)などのシン・ハギュンが主演を務める「霊魂修繕工」も独占配信中。ハギュン扮する精神科医が、様々な問題を抱えた患者たちの傷を癒そうと奮闘していく内容で、実際の事例を基にリアリティをもって描かれている。
有名アーティストに迫ったドキュメンタリーも
また映画からは、世界的なアーティストに迫るドキュメンタリーが立て続けにリリース。配信中の『J・バルヴィン〜メデジンから来た男〜』は、メキシコ麻薬戦争を追った『カルテル・ランド』(15)やシリア内戦を題材とした『ラッカは静かに虐殺されている』(17)などのマシュー・ハイネマン監督作。
現在、最も人気のある世界的スーパースターの1人となったコロンビア人歌手、J・バルヴィンにカメラを向ける。コンサートが近づくなかで、コロンビアでは政権への抗議デモによって政治的な緊張が高まり、アーティストとして祖国とファンへの責任を果たさざるを得なくなったバルヴィンが、人生において最も重要なコンサートに挑むまでを追う。
21日(金)からは世界的アーティストであるP!NKに、『グレイテスト・ショーマン』(17)や『ロケットマン』(19)を手掛けてきたマイケル・グレイシー監督が迫った『P!NK: ALL I KNOW SO FAR』を楽しむことができる。
2019年に新たな記録を打ち立てたアルバム「Beautiful Trauma」の世界ツアーに向けて出発し、一人の母として、妻として、上司として、そしてパフォーマーとして活躍する姿を追う内容で、ツアー移動中の出来事や舞台裏の取材、プライベートなトークなど、P!NKの舞台の裏側を垣間見ることができるものとなっている。
もちろんドキュメンタリー以外にも、DCヒーローの活躍を描く『アクアマン』(18)やクリント・イーストウッド監督が主演も務めた『運び屋』(18)、日本映画からは、仕事、人生、恋愛に日々揺れながら未来へ歩きだす女性たちへエールを送る青山真治監督7年ぶりの長編映画『空に住む』(20)といった作品が独占配信中。
緊急事態宣言も延長され、自宅での時間が長くなったいま、これらの作品と共に充実した時間を過ごしたいところだ。
文/サンクレイオ翼