各界の著名人たちも絶賛!『サイダーのように言葉が湧き上がる』に集まったコメントをピックアップ
色彩豊かでどこか懐かしい郊外の夏の風景
本作における画の色づかいは、はっきりした濃淡やビビットな躍動感が特徴。それでいて、山々に囲まれた郊外の田園風景は写実的でもあり、どこかノスタルジーを感じさせる。アニメ関係者からは、夏を切り取ったようなこれらの色彩や空気感を絶賛する声も多い。
「甘酸っぱい…そして全体の色彩がとても綺麗で素敵な映画。昔からある表現手法が今風アレンジに昇華されていて、時代を意識しつつ相当計算して作り込まれている!本当に刺激を受けました!」とは、『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』(19)のアニメーションディレクターを務めた古田丈司さん。
アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』(20)を手掛けたタムラコータロー監督も「最初に予告を見た時から『わかる!』の連続でした。それは音楽しかり、美術しかり、ファッションしかり。とにかくやりたい事が伝わってくる。イシグロ監督のセンスは同世代の自分の中にある時代の空気感を見事再確認させてくれました。それでいてこの物語はイシグロ監督にしか生み出せないもの。拍手!」とコメントするなど、興奮を隠せない様子だ。
また、アニメ作品に精通しているお笑い芸人、ハライチの岩井勇気さんからも「サイダーのように淡い色のアニメーションに、切ないストーリー。新しさと懐かしさが混じり合っていて、炭酸が溢れるように涙が出た。個人的には花江夏樹さんが珍しい声の演技をしていたのも楽しめた」という声があがっている。
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俳句による心情表現や音楽も魅力
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