林遣都と小松菜奈が明かす、“虫”に悩み、“虫”に救われた甘いラブストーリー完成秘話|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
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インタビュー 2021/11/9 22:00

林遣都と小松菜奈が明かす、“虫”に悩み、“虫”に救われた甘いラブストーリー完成秘話

その人を好きになった理由が、自分のなかにいる“虫”の仕業だとしたら…。『恋する寄生虫』(11月12日公開)は、新鋭作家、三秋縋の同名小説が原案、林遣都と小松菜奈のW主演、CMやミュージックビデオなどで活躍する注目の奇才、柿本ケンサク監督のタッグで描く異色のラブストーリー。極度の潔癖症の青年である高坂と、視線恐怖症で不登校の高校生、佐薙(さなぎ)。人と関わることができないという共通のコンプレックスを持った者同士が、偶然なのか必然なのか出会い、そして恋に落ちる。しかし、彼らを引き寄せていたのは“虫”で、彼らはある決断を迫られる…。「ものすごく語り合った現場だった」という撮影を、林と小松が振り返る。

『恋する寄生虫』は11月12日(金)公開
『恋する寄生虫』は11月12日(金)公開[c]2021 「恋する寄生虫」製作委員会

「小松さんと柿本監督と臨める楽しみのほうが、不安より大きかった」(林)

【画像を見る】林と小松、美男美女の2人の放つ美しさが際立つ撮り下ろしカット
【画像を見る】林と小松、美男美女の2人の放つ美しさが際立つ撮り下ろしカット撮影/黒羽政士

――“恋”と“虫”の関係がとてもユニークで、ファンタジックなラブストーリー。もしかしたら…と思うようなリアリティもありました。この作品における恋愛をどう捉えていますか?

林「僕自身、ファンタジー要素の多い恋愛作品はほとんどやったことがなく、挑戦でした。普段の芝居のアプローチと噛み合うのだろうか、という不安もありましたが、共演は小松さん、監督は柿本さん、2人とこういった作品に臨める楽しみのほうが大きかったですね」

小松「私も柿本監督、林さんが共演であることにもちろん惹かれましたし、台本を読んだ時、インパクトのある題材だなと思って。“恋”と“虫”、しかも寄生虫という設定にすごく惹かれるものがありました」

林「脚本を読んだ時、すごく美しい光景が目の前に広がったんですよね。その一方で、いまの時代を生きる人の心に寄り添うことのできる内容でもあるなと感じました」

小松「これってどういうことだろう?とか、想像力が必要な部分もあって。けっこう難しいな、考え過ぎると迷ってしまうな、とも思いましたが、そこは実際に現場で林さんとセッションをして、心の動きみたいなものが生まれたらいいなと思っていました。現場で一緒に作っていった感覚があります」

「自分のことじゃないのに寄り添って考えてくれる、林さんの優しさに日々救われた」(小松)

気鋭の監督、柿本ケンサクが創造した映像美に酔いしれる
気鋭の監督、柿本ケンサクが創造した映像美に酔いしれる[c]2021 「恋する寄生虫」製作委員会

――お2人は意外にも初共演なんですよね。

林「初めまして、でしたね。イメージしていたよりも、すごく普通な人でした(笑)」

小松「どんなイメージだったんですか!(笑)」

林「格好いい、クール…そんなイメージを勝手に持っていて。でも、とても接しやすくて、いい意味で普通ですし、安心できる方だなと思いました」

小松「私も勝手に、林さんはもの静かな人なのかな?と思っていました。実際、どちらかというとおしゃべりな方ではないし、淡々としているけれど、お芝居について語り合いましたよね。こんなにも役者さんとお芝居について話をする機会ってなかなかなくて。林さんのことをすごく頼りにしていました。細かい部分でも私が『わからない』と感じていると、林さんも持ち帰ってくれて、次の日に『あの部分、考えてみたんだけど…』って。自分のことじゃないのに、寄り添って考えてくれる、そういう優しさに日々救われていました」

林「僕こそ、小松さんを頼りにしていました。現場に行ってみないとわからないこともたくさんありましたよね。ファンタジックな部分にどうやってリアリティを持たせればいいんだろうか?と考えて迷ってしまったことも。その答えを2人で引きだして、そうやって出てきた感覚がスクリーンにも映し出されていたらいいなと」

――撮影現場で、柿本監督とお2人がいつも真剣に話していたので、コミュニケーションのあるいい現場だなと思っていました。

小松「ありがとうございます」

林「本当にいい時間でした」

「僕自身は、潔癖症とは真逆のタイプ」(林)

極度の潔癖症である高坂目線の、映像の作りこみにも注目したい
極度の潔癖症である高坂目線の、映像の作りこみにも注目したい[c]2021 「恋する寄生虫」製作委員会


――話し合う一方で、高坂の極度の潔癖症、佐薙の視線恐怖症、それぞれが準備する役づくりもあったと思います。

林「高坂や佐薙と同じように、なにかしらコンプレックスや弱い部分を持っている人って多いと思うんです。特にいまは(コロナ禍でもあり)敏感に感じてしまう描写もある。“虫”というファンタジー要素があるといっても、主人公たちが持っている極度の潔癖症、視線恐怖症に説得力がないと成立しない。まずは、そこを掘り下げることから役を作っていきました」

――掘り下げる。それは自分のなかにあるものを膨らませていく感じでしょうか?

林「僕自身は、潔癖症とは真逆のタイプなんです。だから高坂のような人物をまずは知ること。それはいつもと変わらない準備でした」

小松「撮影上、何度もくり返しお芝居をするけれど、ドキドキ感とかヒリヒリ感、そういう感情を常に新鮮に感じられるように、心がどう動いていくのかが一番大事だと思いました。佐薙の場合は、いつもヘッドフォンを着けて自分を閉ざしている、その壁は意識しましたし、そういう壁のある2人が惹かれ合っていく瞬間は激しさを出したり、メリハリも大事でした。でも、実際2人は相手のどこに惹かれたのか、どこから恋に変わっていったのか、ということは明確には描かれていないんですよね」

視線恐怖症を抱える高校生、佐薙はいつもヘッドホンをしている
視線恐怖症を抱える高校生、佐薙はいつもヘッドホンをしている[c]2021 「恋する寄生虫」製作委員会

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