林遣都&小松菜奈のキスシーンに胸キュン必至!映画で観られる名キスの数々をプレイバック
“セカンド童貞”を翻弄するキスは色っぽさ全開『モテキ』(11)
邦画作品も“名キス”ぞろい!『モテキ』では、“セカンド童貞”の31歳、幸世(森山未來)を翻弄するヒロイン、みゆきを演じた長澤まさみの“エロかわいいキス”が連投される。特にドキドキ指数が高いのは、酔いつぶれたみゆきが幸世の家に泊まった翌朝、寝ぼけながらミネラルウォーターを口移しで幸世に飲ませる場面。恋愛偏差値の低い幸世だけでなく、観る側も悶絶必至!
背徳感に苛まれながらも飲み込まれていく…『ピース オブ ケイク』(15)
多部未華子と綾野剛が共演した『ピース オブ ケイク』は、流されるまま恋愛してきた20代女子のリアルな恋模様が綴られる。「今度こそ恋は慎重に」と決心していた志乃(多部)だが、偶然が重なってまたもやダメ男となし崩し的に恋に落ちてしまう。彼女持ちにもかかわらず後ろから抱きしめてくる京志郎(綾野)に、「ダメ」と解っていながらもキスを返す場面や、彼に翻弄された末「大っ嫌い!」と放つ言葉とは裏腹に唇を重ねるクライマックスに、割り切れない女心がありありと示されている。
これぞ大人の恋?艶っぽさ抜群の『娚の一生』(15)
榮倉奈々のスラっとした長い脚に、豊川悦司が唇を這わせる色っぽいワンシーンが大きな話題となった『娚(おとこ)の一生』も外せない。ひょんなことから田舎の一軒家で2人暮らしをすることになった、失恋で帰郷したOLとイケオジの大学教授の2人が織りなすラブストーリー。日々の暮らしのなかで互いに惹かれ合いながらも、一定の距離を保っていた2人の関係を進展させる、ちょっぴりアブノーマルな大人のアプローチにドキドキ!
“虫”の仕業で恋に落ちた彼女が選んだキスの形とは?『恋する寄生虫』
そして『恋する寄生虫』でも、注目すべきキスシーンが登場。新進気鋭の作家、三秋縋のベストセラー小説を原案に、孤独な2人が“虫”によって恋に落ちていく姿をファンタジックに描きだす。主人公は、極度の潔癖症の青年、高坂と、視線恐怖症で人と目を合わせることのできない不登校の女子高生、佐薙(さなぎ)。社会に適応できない2人が出会い、彼らは“普通”になるためのリハビリと称してデートをすることに。バスの中、マスクをする高坂とヘッドフォンを首にかける佐薙。生きることに悲観し、弱音をこぼす高坂に対し、強がりで奔放な佐薙はふいにマスク越しにキスをして、「ダサいこと言ってんじゃないよ」と一蹴。“虫”のせいでマスク越しのキスという方法を選ぶのだった。人との関わりを避けてきた2人がまっすぐに青春する姿に、思わずキュンとしてしまう!
数々の映画で描かれてきた、ひとつとして同じものがないキスシーンたち。これらの作品を振り返りつつ、『恋する寄生虫』で生まれる“令和的”名キスシーンをスクリーンで堪能してほしい。
文/水越小夜子