『フレンチ・ディスパッチ』ティルダ・スウィントン、ベニチオ・デル・トロ出演のストーリー予告&場面写真一挙解禁!
『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)でアカデミー賞4部門を受賞したウェス・アンダーソン監督の最新作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2022年1月28日公開)。 このたび、本作よりティルダ・スウィントン、ベニチオ・デル・トロ、レア・セドゥ、エイドリアン・ブロディらが登場する「確固たる名作編」のストーリー予告映像と場面写真、メイキング画像が公開された。
『ダージリン急行』(07)、『ファンタスティック Mr.FOX』(10)、『犬ヶ島』(18)など多くの名作を生み出してきたアンダーソン監督の記念すべき長編第10作目となる本作。20世紀フランスの架空の街を舞台に、「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部が繰り広げる、急死した編集長を追悼する最終号を取り巻く物語を描く。先日ストーリー予告が解禁となった自転車レポーターのサゼラック(オーウェン・ウィルソン)のルポルタージュに続いて展開する「確固たる名作」は、美術業界の表も裏も知り尽くすJ.K.L.ベレンセン(スウィントン)が、服役中の凶悪犯であると同時に天才画家でもある囚人モーゼス・ローゼンターラー(デル・トロ)に関して描いたストーリーとなっている。
ストーリー予告は、モーゼスの紹介から始まる。彼が看守のシモーヌ(セドゥ)をモデルに絵を描く場面や、同じく囚人で画商のジュリアン・カダージオ(エイドリアン・ブロディ)がモーゼスの絵画に目をつける様子などが映し出されるなか、映像は、囚人たちによる暴動の場面、モーゼスが裁判にかけられジュリアンが彼をかばおうとする場面へと展開していく。
「ベニチオ・デル・トロで映画を撮りたい」と長年望んでいたというアンダーソン監督は今回、モーゼスに関して「何年も前に、ずっと書きたいと思っていた、画家についての脚本を書きました。このエピソードの一部はそこからきています」とずっと温めていたアイデアであったことを明かしている。また、シモーヌを演じたセドゥは作に関して「彼の作品は、視覚的に豊かであるというだけでなく、独特の演出手法があると思います。すべてのキャラクターには、その外見の下にリアルな感情があると思います」と魅力を語っている。
ストーリー予告でもモノクロとカラーが入り混じっており、本編でもこだわりの演出に期待が高まる。ウェスにとって記念すべき長編10作品目とる本作では、どのような新しい世界が展開するのか?公開を楽しみに待ちたい。
文/鈴木レイヤ