『グリンチ』『キャロル』『東京ゴッドファーザーズ』…クリスマス気分を上げてくれる映画たち
いよいよ本日はクリスマス。ちょっぴり浮かれた気分をさらに盛り上げるなら、やっぱりクリスマス映画で気持ちを染め上げるのが効果的。そこで今回は、様々な国のクリスマス事情が垣間見られる映画をいくつかピックアップ。暖かくした部屋で、一人でも、家族や友だち、恋人と一緒でも、観る際の参考にしてみてほしい。
やっぱり外せない!人気キャラがクリスマスを奪うために奮闘する『グリンチ』(18)
まずはド直球のクリスマス映画『グリンチ』から。主人公はクリスマスが大嫌いな、意地悪でひねくれ者のグリンチ。山奥の洞窟で愛犬マックスと暮らすグリンチは、盛大にクリスマスを祝う準備を進めるフーヴィルの街から、クリスマスを盗みだしてやろうと思いつく。サンタに変装し、ある家に忍び込んだグリンチは、サンタさんに願い事を聞いてもらおうと待ち構える小さな女の子、シンディに遭遇。シンディに“あるお願い”をされたことから、物語は予想外の展開に!
ドクター・スースの名作絵本「いじわるグリンチのクリスマス」を、「怪盗グルー」シリーズや『ミニオンズ』(15)のイルミネーション・エンタテインメントが映画化。街中に張り巡らされた滑り台やアトラクションみたいな通学路。グリンチの洞窟の中のイスはエレベーターに直結、マックスでも淹れられるコーヒーマシン、手ぶらですべてが終わるシャワーやドライヤーなど、至るところに埋め込まれた、イルミネーションらしい“発明心”と“遊び心”にあふれた仕掛けにワクワクが止まらない!やがて明らかになるグリンチのクリスマス嫌いの理由、一方でクリスマスが大好きな村の人々の真っ直ぐな想い。それが交差する終盤、人の温かさと優しさが心にしみてきてウルッと来てしまうキュートな感動作。ちなみにグリンチを演じるのはベネディクト・カンバーバッチで、日本語吹替版では大泉洋が担当。ぜひ両方楽しんでみて!
小さなおうちにこちらまでワクワク…『オンネリとアンネリのふゆ』(15)
サンタクロースの本場、フィンランド発の『オンネリとアンネリのふゆ』は、「オンネリとアンネリ」シリーズの映画化第2作。バラの木夫人(エイヤ・アフヴォ)から買った小さなかわいい家で暮らす、少女オンネリ(アーヴァ・メリカント)とアンネリ(リリャ・レフト)がクリスマスツリーに飾りつけを始めたある晩、“プティッチャネン”というこびと一家が訪ねて来る。悪い人間に追われて命からがら逃げて来たと一家から聞いた2人は、“自分たちがお世話をしなければ”と彼らを家に招き、お気に入りの“ドールハウス”に匿うことに。ところがガソリンスタンドの夫婦がこびとの存在に気づき、一儲けしようと企む。
なにより目を惹くのは、まるで絵本のなかに飛び込んだような世界観!オンネリとアンネリのおそろいの衣装、水色やピンクをベースとしたパステル調の家の内装も、とにかくかわいくて目を奪われる。2人がこびと一家のために小さな食事を用意したり、彼らを必死で守ろうと奮闘する姿、その真っ直ぐな純真さや彼らの交流に、ほっこり癒される。物語が進むにつれて飾りつけが本格化し、家の中のクリスマスムードが高まっていくお楽しみも。フワフワかわいいだけではなく、“多様性の尊重、助け合いの必要”といった、いまの世界に大切なメッセージがしっかり発信されているのを感じるはずだ。