『劇場版 呪術廻戦 0』興収100億円突破確実のロケットスタート!“百鬼夜行”の舞台、新宿にキャスト陣が勢ぞろい
人間の“負の感情”から生まれる呪いとそれを呪術で祓う呪術師との闘いを描き、コミックス累計発行部数6000万部を突破した芥見下々の人気コミック「呪術廻戦」。その初の劇場版となる『劇場版 呪術廻戦 0』の初日舞台挨拶が12月24日にTOHOシネマズ新宿で開催され、緒方恵美、花澤香菜、小松未可子、内山昂輝、関智一、中村悠一、櫻井孝宏が登壇。最悪の呪詛師・夏油傑による“百鬼夜行の決行日”となる12月24日に公開初日を迎え、さらに“百鬼夜行”の舞台となる新宿での舞台挨拶がかなった形だが、五条悟役の中村が「この人がここで(百鬼夜行を)やるって言ったもんで」と夏油役の櫻井に語りかけ、会場を盛り上げた。
テレビアニメシリーズの前日譚となる「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」、通称“0巻”を映画化した本作。本日15時時点の動員から、公開初日だけで観客動員100万人を狙える推移となっているほか、週末の座席予約状況から今後の興収100億円突破は確実というロケットスタートを切った。劇場版の主人公・乙骨憂太を演じる緒方は「ようこそ。クリスマスイブにこのような物騒なパーティー会場に」とにっこり。最速上映の現場をのぞきにいったそうで、「たくさんの方が泣いていらした。(エンドロールも)誰も席を立たずに観てくださっていたので、うれしくありがたく思いました」と喜びをかみ締めていた。
中村は「帰るまでが“百鬼夜行”です」とお茶目に語り、「12月24日に(公開を)やりたい気持ちはあった。いいスタートを切れたことがすごくうれしい」と感慨深け。櫻井は「収録までは気合を入れていました。12月24日に公開できたらすごいと思っていた。制作の皆さんの頑張りがあって、それが実現できた」とこちらも感激の想いを明かしていた。また櫻井は「夏油も物騒なパーティを聖なる日に起こすようなキャラクターなのに、どこかかっこよく見えてしまう。それは映像の迫力がハンパないから。パンダとのバトルも最高でしたね」と完成作を観てパンダとのアクションに興奮したことも告白。パンダ役の関は「櫻井くんとは、ありとあらゆるシチュエーションで死闘を繰り広げる機会が多くて。パンダとお坊さんで戦うことになるとは思いませんでした」と楽しそうに話していた。
「皆さん、呪い合ってる!?」と元気いっぱいに挨拶したのが、祈本里香役の花澤。「アフレコをするまではプレッシャーというか、どういうふうにやろうかなと思っていた。アフレコが終わってからは、早く公開されないかなと楽しみが大きかった」そうで、「里香ちゃん視点で観ていたので、乙骨くんのセリフ一つ一つにきゃるんきゃるんしてました」と描かれる純愛に大いにキュンとしたという。禪院真希役の小松は「『呪術廻戦』ってちょっとエロい」と切りだし、「乙骨が告白するシーンもエロスを感じた。ときめきとドキドキとゾクゾクが止まらない作品。真希に関しては、足がムチムチしていてエロい」と持論を展開して、周囲を笑わせていた。
また内山は、おにぎりの具だけで日常会話をする狗巻棘役を演じているが、棘と自身の共通点を発見したという。「突飛なキャラクターで、あまり棘と近い部分はないのかなと思っていた。でもありました。喉がダメだと仕事にならない。使えば使うほど、体にダメージがくる」と語り、「ノドナオールがほしい。あれを飲んで喉が復活すればいいなと思いました」と棘の飲み薬を渇望。本シリーズのなかでは「新参者」と胸の内を吐露した緒方だが、乙骨役に関しては「難しい役」だと感じていたことを打ち明けるひと幕も。「乙骨はただのポンコツだったわけですが、自分の力で上がっていく。痛みを受けて、それを超えていく。辛い想いをした時にこそシンクロするキャラクター」としみじみと語ると、関が「観終わった一言目の感想は、“緒方恵美、うめえな!”でした」と緒方の乙骨役を大絶賛。緒方は「大変光栄です」と笑顔を見せていた。
取材・文/成田おり枝