『スパイダーマン』歴代ヴィランを一挙紹介!グリーン・ゴブリンにドクター・オクトパス、ミステリオまで
トム・ホランド版「スパイダーマン」シリーズの第3作にして完結編となる『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(公開中)。本作では、マルチバース(多元宇宙)の扉が開き、別の次元のスパイダーマンと戦ってきたヴィランたちが集合するとあって、予告映像が解禁された段階から大きな話題になってきた。そこで今回は、本作で再登場するキャラクターをはじめ、歴代のスパイダーマン映画のヴィランたちを一挙に紹介する。個性的なヴィランはどんなきっかけで誕生し、どのような能力を持っていたのか?過去シリーズの復習&最新作の予習としてチェックしていこう。
小型グライダーやパンプキン型の爆弾を駆使するグリーン・ゴブリン
サム・ライミ監督&トビー・マグワイア主演で製作され、現在につながるアメコミ映画ブームを牽引するきっかけとなった『スパイダーマン』(02)。そのシリーズ最初のヴィランとして登場したのが、原作コミックスでも宿敵のような存在として活躍するグリーン・ゴブリン。ピーター・パーカーの親友であるハリー・オズボーン(ジェームズ・フランコ)の父であり、軍需企業「オズコープ」社の社長にして科学者のノーマン・オズボーン(ウィレム・デフォー)が、実験中の人体強化薬を服用して誕生した。軍用の小型グライダーで飛行しながら、パンプキン型の爆弾やカッターなどを駆使してオズコープ社を乗っ取った会社役員を抹殺。それを阻止しようと駆けつけたスパイダーマンと戦うことになる。
4本の金属アームが特徴のドクター・オクトパス
『スパイダーマン2』(04)に登場するヴィランはドクター・オクトパス。ヴィラン化する前はピーターが憧れる人格者で、優秀な物理学者だったオットー・オクタビアス(アルフレッド・モリーナ)で、核融合の公開実験中に発生した事故により、神経接続していた自我を持った放射線制御用の4本の金属アームに精神を支配されてしまう。失敗した実験を成功させるという狂気に取りつかれ、資金集めのために銀行強盗などの犯罪を重ねる。強大なパワーを持った4本のアームを自在に操り、スパイダーマンを圧倒する。
砂と化し、砂を操るサンドマン
サム・ライミ監督版の完結編となる『スパイダーマン3』(07)には、3体のヴィランがスパイダーマンの前に立ちはだかる。その一人で、病気に苦しむ娘のために強盗を繰り返すフリント・マルコ(トーマス・ヘイデン・チャーチ)が、素粒子分解装置がある実験場に迷い込んだ結果、体が砂状になって誕生するのがサンドマンだ。体が砂なので物理攻撃がほぼ無効なほか、体を様々な形状に変えて攻撃したり、周囲の砂を取り込んで巨大化することも可能。ピーターの育ての親であるベン叔父さん(クリフ・ロバートソン)の死に関わった人物であり、シンビオートの影響で悪意の増したスパイダーマンと激突する。その後、後述のヴェノムと手を組み、スパイダーマンを窮地に追いやった。
謎の生命体シンビオートが寄生して生まれたヴェノム
宇宙から飛来した謎の生命体シンビオートがピーターに寄生し、スパイダーマンの力をコピー。その後、剥ぎ取られたシンビオートが、たまたまその場にいたスパイダーマンに恨みを持つ新聞記者のエディ・ブロック(トファー・グレイス)に寄生したことで、凶悪なビジュアルのヴェノムが誕生する。体から黒い糸を放出するほか、俊敏な動きとパワーでスパイダーマンを苦しめる。金属音が弱点。
グリーン・ゴブリンの装備を改良してスタイリッシュになったニュー・ゴブリン
父ノーマンから受け継いだグリーン・ゴブリンの装置を改良したハリー・オズボーンが、それを身に纏った姿がニュー・ゴブリン。父の仇であるスパイダーマンを倒すべく襲いかかる。グライダーはスケートボード形に変更され、機動性が向上。パンプキン爆弾に加えて、日本刀のような剣、刃が飛び出るガントレットなどを装備し、攻撃力も上がっている。最終的にはピーターと和解し、サンドマン&ヴェノムを相手に共に戦った。