山田涼介が明かす『大怪獣のあとしまつ』の撮影秘話。「ふざけたい気持ちをグッとこらえ、凛々しい男を演じました」
「アイドルと俳優、やっぱり仕事って難しい…。憧れの存在はレオナルド・ディカプリオ」
怪獣を倒すより“あとしまつ”をするほうが意外と厄介で難しい。本作には「倒すより、ムズくね?」というキャッチコピーがつけられているが、山田にとって「思った以上に難しい」と実感していることはあるだろうか。
すると「『仕事ってムズくね?』と思います」と告白した山田。「俳優とアイドル業をやらせていただいていて、ライブをやっている時期と作品の撮影が重なったりすると、前日までは俳優で殺し屋の役を演じていても、次の日にはキラキラとしたステージに立たなければならかったり。スイッチを切り替えるのが難しいなと感じることはあります」と語る。
難題に立ち向かうアラタは、ヒーローという言葉がぴったりの主人公だ。山田にとっての憧れの存在は、自身の父親とレオナルド・ディカプリオなのだとか。「ずっと彼の作品は観てきていますが、ちょうど『演技とは…』と自分のなかで悩んでいた時期に(ディカプリオ主演の)『華麗なるギャツビー』を観たことがあって。あの作品でディカプリオは主人公なのに、冒頭30分間、出てこないんですよ!やっと出てきたなと思ったら、最初に発したのが『I'm Gatsby.』というセリフ。ものすごくかっこいいし、『これこそが主人公で、ヒーローなんだな』と思いました。僕は泥臭く生きているような役柄を演じることが多く、なかなかギャツビーのようなかっこいい役柄を演じる機会はないんですが(苦笑)。演技面でも憧れるようなものがありました」と目を輝かせる。
昨年はジャニーズでは初となるYouTubeのゲームチャンネル「LEOの遊び場」をスタートした山田だが、チャンネル名の由来もレオナルド・ディカプリオだという。
「小さなころからずっとゲームが好きで、自分のアカウントもすべて“LEO”でやっていました。その名前に愛着もあるし、ゲームのなかで知り合った友達など、僕のことを“LEO”として認識している人もいっぱいいて。事務所とも話して、山田涼介としてではなく“LEO”としてゲームをやることになりました」。続けてチャンネル開設までには「苦労もあった」と切りだし、「開設までに1年ぐらいはかかりました。事務所が『プロと対等にやりあえるんだったらやってもいいんじゃないか』と実力を認めてくれたから、実現したのかなと。もともと『ゲームの仕事はないですか?』と話してはいたんですけど、なかなか来るものではなくて。そこで、ジャニーズのなかではたぶん誰も開拓してないところで先陣を切っていこうと開設にいたりました。ゲームの大会にも出させてもらったり、伸び伸びとやらせてもらっています」と好きなことを形にする情熱を語っていた。
取材・文/成田おり枝