巨大スクリーンでトム・ホランドと冒険!“IMAX推し”な『アンチャーテッド』はアクション・アドベンチャーの魅力全開
トム・ホランドのアクションから目が離せない!
500年前に消えたとされる幻の海賊船に誰よりも早く辿りついたネイトとサリー。しかしその海賊船ごと吊り上げられてしまう大ピンチに見舞われる。謎を解き明かし50億ドル相当の財宝を発見すること以外にも、ネイトには大きな目的があった。それは長年行方知れずになっている兄のサムを見つけ出すこと。どちらのカギも、ネイトとサリーの結束力にかかっている…。
ゲームでは描かれなかった、「ネイトとサリーが“相棒”としてどのように絆を深めていくのか」が物語のカギとなる映画版において、それぞれの役を演じるホランドとウォールバーグの化学反応は必要不可欠。撮影に臨むにあたってアジリティトレーニングを行なっていたというホランドは、ウォールバーグの筋肉に触発されてさらに筋力アップトレーニングにも励んだという。
「トランスフォーマー」シリーズなど、これまでも頻繁に役作りのために肉体改造を行なってきたハリウッド随一のストイックさを誇るウォールバーグについて、フライシャー監督は「彼のような身体をしている50歳を僕は知らない」と驚愕するほど。ホランドは「マークから『かなり大きくなったな』と言われた時はすごくうれしかった」と語っており、撮影前から2人が心を通わせていたことがうかがえる。
ホランド自身も14歳のころに出演した舞台「Billy Elliot the Musical」で主人公の役を演じるため、バレエや体操、ダンスの技術を習得するストイックさの持ち主。そこで鍛えられた体幹と高い身体能力が「スパイダーマン」シリーズに生かされたというのは有名な話だ。もちろん『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(公開中)ばりの超絶アクションを本作でも披露してくれるが、ホランド自身は“これまで”とは違うアプローチのアクションが求められたことに苦労したと明かしている。「スパイダーマンの可能性は無限だ。でもネイサン・ドレイクは生身の人間。より現実に根ざしたものにしなければならなかった」。
持ち前の身体能力を活かしながら多くの観客が期待するアクションシーンを演じるため、様々な検討を重ねたというホランド。しかもフライシャー監督はゲームで描かれたアクションシーンに匹敵するアクションを実写で作り上げようとするだけでなく、アクションシーンを通してキャラクターの魅力を高めるねらいもあったという。
フライシャーから大きな期待が寄せられたホランドが見せる、ネイトとしての個性が活かされたアクションの数々は必見。なかでも飛行機から貨物の入ったコンテナの上へと飛び乗るド派手なアクションはスリル満点で、「地上30メートルのくらいの高さで、くるくる回っているコンテナに振り落とされるまでしがみついていたんだ」と限界に挑んだことを明かすホランド。ほかにも劇中には、IMAXの大スクリーンで味わうには打ってつけの緊張感あふれるアクションシーンが盛りだくさんで息つく暇もない。
ワクワクする大冒険とスリリングなアクション、そして心揺さぶるドラマ性。エンタテインメントの真髄がここぞとばかりに詰め込まれた『アンチャーテッド』の世界に思いっきり入り込むことができるのは、没入型の映画体験を可能にしたIMAXだけ。「スパイダーマン」とは一味違うホランドの表情を、巨大スクリーンでその目に焼き付けてほしい!
文/久保田 和馬