役者デビューから25年。池内博之がジャッキー・チェンにソル・ギョング、パク・ヘスと共演し感じた“アジア映画の熱気”とは?

インタビュー

役者デビューから25年。池内博之がジャッキー・チェンにソル・ギョング、パク・ヘスと共演し感じた“アジア映画の熱気”とは?

「現場では、みんなが世界を意識しながら高みを目指していました」

本作で池内は、実力派俳優のソル・ギョング、「イカゲーム」のパク・ヘスと、激しい火花を散らす役どころで共演がかなった。

目的のためには手段を選ばない男、チ・ガンインを演じたソル・ギョング
目的のためには手段を選ばない男、チ・ガンインを演じたソル・ギョングNetflix映画『夜叉 -容赦なき工作戦-』3月28日(金)より独占配信中

ソル・ギョングもパク・ヘスも劇中で日本語を話すシーンがあることから、「撮影以外の時間には『日本語のセリフはこれで大丈夫?』と聞いてきてくれたり、2人と相談し合ったりもしましたね」といい関係を築いたそうで、「パク・ヘスさんは、子どものころに僕の昔の作品を観てくれていたみたいで、僕のことを『ヒョン!(韓国語でお兄さんの意味)』と呼んでくれたりして。一緒に飲みに行く時間も持つことができて、すごくうれしかったですね」とにっこり。

「イカゲーム」のパク・ヘスが堅物検察官ハン・ジフンを演じている
「イカゲーム」のパク・ヘスが堅物検察官ハン・ジフンを演じているNetflix映画『夜叉 -容赦なき工作戦-』3月28日(金)より独占配信中

さらに「以前、ソル・ギョングさんの『殺人者の記憶法』を観て『すごい芝居をする人だな』と思っていたんです。共演がかなって光栄です」とギョングとの共演を喜び、「普段のソル・ギョングさんはとても寡黙な方で、じっと静かにしているんです。本番になると集中力がすさまじい。“夜叉”とオザワはライバルとして対峙する関係性でもありますので、僕もギョングさんの貫禄に負けないような芝居をしたいなと思っていました。ギョングさんもヘスさんもスタッフの方への気配りや、自分の役に対する考え方もすばらしい。いろいろな現場に行っても、本当にすばらしい俳優さんがたくさんいて、その都度刺激を受けています」と充実感をみなぎらせる。

韓国スターたちと繰り広げるクライマックスのアクションシーンは見応えたっぷりだ
韓国スターたちと繰り広げるクライマックスのアクションシーンは見応えたっぷりだNetflix映画『夜叉 -容赦なき工作戦-』3月28日(金)より独占配信中

クライマックスには、夜叉とオザワとの緊迫感あふれるバトルシーンもある。池内は「クライマックスのシーンは本当に大変でしたね。僕の横でもボンボン火柱が上がって、あちこちでドーン!と爆発が起きたりしていて。現場自体、ものすごい迫力でした。贅沢な現場だなと思いましたね」と壮絶なアクションを振り返り、「戦いも、リアルに見せるのが僕ら俳優の仕事。もちろん攻撃が当たれば痛いし、少し間違えば怪我につながってしまいます。チームへの信頼感がないとできない。緊張感と熱気のある現場だったなと思います」とチームにも感謝しきりだ。


韓国映画の撮影現場にある熱気を語った池内博之
韓国映画の撮影現場にある熱気を語った池内博之撮影/興梠真穂

韓国映画界、ドラマ界からはパワフルな作品が続々と登場し、世界的にも注目を集めている。韓国映画の現場に参加したことで、そのパワーの秘密を感じたことはあるだろうか?池内は「現場のスタッフがとても若い。アグレッシブに、若い方々が働いていますね」と印象を吐露。「みんなが世界を意識しながら、もっとよくしよう、越えていこうと高みを目指しています。ナ・ヒョン監督もその場ですぐに編集して、仮の音を乗せて映像を確認したりして。『いまのオザワの気持ちはこう流れているんだ』と整理しながら演出してくれました」とスピード感と若い力にあふれた現場の様子を語っていた。

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