“アニメ好き”宇垣美里が荒木哲郎監督作『バブル』に興奮!「まるで無重力のジェットコースター!一緒に飛び回っている気持ちになる」
「豊かな表情や目の動きが、観る側にちゃんと伝わってくるのも作画の美しさゆえ」
主人公ヒビキ(声:志尊淳)はバトルクールのチーム「ブルーブレイズ(BB)」のエース。特殊な聴覚を持つため常にヘッドフォンを離さず、チームのメンバーはもちろん、他人とのコミュニケーションも好まない。そんな彼が、謎の少女ウタ(声:りりあ。)との出会いをきっかけに変わっていく。
「(ヒビキは)クールでどこか寂し気なキャラクターですよね。ともすればスカしているように見られそうですが、声の朴訥さと素直な感じがちょうどよくて、私は見ていて『なによ、ツンケンしちゃってさ』とかわいらしく感じました。そんな彼がウタとの出会いを経て心を開き、チームメンバーたちを頼ることができるようになった時は、思わず親のような気持ちで『よかったね!』と脳内で叫んでしまいました(笑)」。
ヒビキが出会った少女、ウタ。当初は言葉も話さず奔放な野良ネコのようだったが、BBのメンバーと生活を共にするうちに様々な知識を身につけ、バトルクールにも参加するように。そして、彼女が口ずさむ“歌”がヒビキの、そして東京の運命を変えていくことになる。
「ウタは素朴で浮世離れしているけれど、とても温かな声をしていて…。それが彼女の“この世ならざる優しい存在”という部分に説得力を持たせているように思います。人の心を動かすような、琴線に触れる歌声だなあと思いました。言葉はたどたどしいけれど、豊かな表情や目の動きで心情を表現して、それが観る側にちゃんと伝わってくるのも作画の美しさゆえですよね」。
「次世代のために道を切り拓いていく姿が理想の大人像そのもの」
そんな2人を取り巻く人々も個性的なキャラクターばかり。宇垣が「特に気になる」と名前を挙げたのは、少年たちのレースを見守るアニキ的存在のシン(声:宮野真守)と、BBのリーダーであるカイ(声:梶裕貴)だ。
「シンはなんといっても大人の包容力。挫折を抱えてもなお、それを経て次世代のために道を切り拓いていく姿が理想の大人像そのものだなと感じました。カイは血気盛んでキャンキャン吠えながらも本当は仲間想い。ノリの悪いヒビキに文句は言うけれど、ちゃんと実力を認めている様子がかわいらしくてかっこよくて、信頼できるリーダーだと思います」。
レースでBBに立ちはだかるのは都内各地を拠点とするライバルチームたち。「関東マッドロブスター」「電気ニンジャ」「アンダーテイカー」とチーム名からユニフォーム、さらにバトルスタイルまでバラエティに富んでいて、さながらヒーローアニメを観ているよう。気迫あふれるレースの内容はもちろん、チーム同士の関係性にも惹かれたと宇垣は語る。
「レースでは敵同士として勝敗を競いながらも、それ以外の部分では憎み合うわけではなく、互いに助け合い、認め合い、支え合っている関係性が好印象でした。個人的には、謎多きチーム『アンダーテイカー』のリーダーがiPhoneのSiriみたいなガジェットを使って会話するところが魅力的に感じました。最後に見せた素顔も妙に気になります!ヒビキたちBBのメンバーがタワーに挑むシーンは映像と音楽の力が爆発していて、そこでチームが一丸となっている姿にもウルウルきてしまいました」
1991年生まれ、兵庫県出身。2014年4月にTBSに入社し、アナウンサーとして数々の番組に出演。2019年3月にTBSを退社し、フリーアナウンサーに。マンガ、アニメについての執筆や、現在放送中のTBSドラマ「明日、私は誰かのカノジョ」に出演し、女優としても活躍。