ハライチ岩井勇気も圧倒された『バブル』の“パルクール・アクション”「本当にスポーツ観戦をしているような感覚になる」
「まだちゃんと理解できていない設定や展開も。しっかり咀嚼するために、あと数回は観るつもり」
日本屈指のクリエイター陣が生みだした圧倒的な映像美も本作の大きな見どころ。水没した東京が舞台ということもあり、水の描写はアニメーターの力量が試されるところでもあり大変な作業だが、やりがいがあるという声もよく耳にする。「常に泡が描かれている作品なので、作画はとても大変だったと思います。水の表現だけでも大変なのに、今回は泡なので球体です。反射もあるし、ものすごい労力だったのでは?と想像しています」。
脚本が虚淵と聞いて、以前から本作に注目していたという。「アニメ好きの僕としては、観ない選択肢はありませんでした。(劇中で) “犠牲者”という言葉も出てきたり、命懸けのバトルクールを繰り広げたりもしているのですが、意外にも残酷さを感じなかったのは本作の特徴かもしれません。虚淵さんにしては珍しかったですね」。
本作を観る前は、恋愛描写や人間関係よりも主軸となるストーリーが気になっていたそう。「実はすでに2回観ているのですが、まだ自分のなかでちゃんと理解できていない設定や展開がある気がしています。もちろん、完全に理解しなくてもいいタイプの作品だとは思います。映像がとても美しく、それだけでも楽しめる作品ですから。僕自身はしっかり咀嚼するために、あと数回は観るつもりです」。
「荒木監督の作品に登場するキャラクターは、泥臭いというか魂の叫びみたいなイメージ」
クリエイターだけでなく声優陣も、「DEATH NOTE」の宮野真守(シン役)、「進撃の巨人」の梶裕貴(カイ役)、井上麻里奈(アンダーテイカーのリーダー役)、「甲鉄城のカバネリ」の畠中祐(電気ニンジャのリーダー役)、千本木彩花(ウサギ役)ら荒木監督作品で重要なキャラクターを担当してきた豪華キャストが集結している。
「荒木監督の作品に登場するキャラクターは、生っぽい印象を受けます。アニメらしい演技というよりも、泥臭いというか魂の叫びみたいなイメージですね。本作でもとてもナチュラルな印象を受けました。だからこそ、普段それほどアニメ作品に触れていない方でも観やすいのではないでしょうか。個人的に気になるのは、宮野さんが演じたみんなの頼れるアニキ的存在のシンさん。宮野さんをキャスティングしたからにはなにかあるのだろうと思って観ていました。シンのバックボーンにもすごく興味があります」。
1986年生まれ、埼玉県出身。幼稚園からの幼なじみだった澤部佑と「ハライチ」を結成し、2006年にデビュー。アニメ好きとして知られ、その豊富な知識で数々のイベントやラジオなどに出演。ほかエッセイ執筆、漫画原作など幅広い分野で活躍している。
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