“ハガレン”の壮大な物語がついに完結。『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』を最速レビュー!

コラム

“ハガレン”の壮大な物語がついに完結。『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』を最速レビュー!

荒川弘の大人気コミックを実写映画化した『鋼の錬金術師』(17)の続編にして、完結編にあたる二部作『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』(公開中)、『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』(6月24日公開)。完結編二部作の前編『復讐者スカー』は、原作でも人気のキャラクター“傷の男(スカー)”の物語が描かれる。まずは本日公開の前編を観てほしい!そして、観たら必ず見届けたくなる後編の圧巻のクオリティをぜひ知ってもらいたいという想いから、後編を見どころを最速レビュー。本記事では"ハガレン"の世界を復習しつつ、怒涛の展開が繰り広げられる後編のなかでも、特に注目すべきポイントを紹介していく。

映画に向けて“ハガレン”の世界観をおさらい

【写真を見る】エドvsスカーの壮絶な闘いが見どころとなった『復讐者スカー』。続く後編の見どころは?
【写真を見る】エドvsスカーの壮絶な闘いが見どころとなった『復讐者スカー』。続く後編の見どころは?[c]2022 荒川弘/SQUARE ENIX [c]2022 映画「鋼の錬金術師 2&3」製作委員会

「鋼の錬金術師」の舞台は錬金術が存在する世界。幼くして錬金術の才能に恵まれたエドワード・エルリックとアルフォンスの兄弟は、亡くなった母親をよみがえらせるため、禁忌とされる”人体錬成”を行う。自らの能力を過信し、手を出した人体錬成により、エドは左足を、アルは肉体を失い魂だけの存在になってしまう。エドは右腕と引き換えに、鎧にアルの魂を定着させ、自身は義肢“オートメイル”を身につけ、軍属の国家錬金術師となり、失った体を取り戻すため旅に出るという、壮大なダークファンタジーだ。

錬金術は無制限になんでも作り出せるわけではなく、“等価交換”という法則のもとで成り立っている。しかし、等価交換を完全に無視した物質錬成を可能とする存在がある。それが完全物質“賢者の石”だ。その材料は複数の生きた人間の魂で、この賢者の石が核となった人造人間が“ホムンクルス”であり、彼らの父親である“お父様”がラスボスとしてエルリック兄弟の前に立ちはだかる。

新田真剣佑演じるスカー。後編での活躍にも期待が高まる!
新田真剣佑演じるスカー。後編での活躍にも期待が高まる![c]2022 荒川弘/SQUARE ENIX [c]2022 映画「鋼の錬金術師 2&3」製作委員会


前編『復讐者スカー』では、かつて国軍によって滅ぼされた国イシュヴァールの民の復讐のため、すべての国家錬金術師の抹殺を誓うスカー(新田真剣佑)と、彼に命をねらわれるエド(山田涼介)の対峙が描かれた。

※以下からは『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』のストーリーの核心に触れる記述を含みます。

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