「後味最高な“クソッタレ”ホラー」A24最恐キャラが爆誕した『X エックス』、観客のリアルな感想をレポート
毎年アカデミー賞に絡む作品を送りだし、映画ファンに支持されている映画会社A24。あらゆるジャンルで話題作を生みだしているが、なかでもホラーは『へレディタリー/継承』(18)や『ミッドサマー』(19)など、恐怖とユニークさを兼ね備えた作品でヒットを記録してきた、A24の真骨頂と呼べるジャンルだ。
そんなA24が仕掛ける最新ホラー『X エックス』が7月8日(金)より公開される。映画批評を集計・集積するサイト「ロッテン・トマト」では、現在も95%がフレッシュ(肯定的)を維持し、スティーヴン・キングやエドガー・ライトも自身のSNSで激推しするなど前評判も高い本作。そのハイテンションな魅力を、MOVIE WALKER PRESS試写会でいち早く鑑賞した映画ファンたちのアツいコメントと共にひも解いていこう!
「親とは観れない(笑)」…でも、友達に薦めたい人続出!殺人夫妻が襲いかかる、恐怖の一夜が始まる
1979年、スターになることを夢見ながらストリップクラブで働くマキシーンとマネージャーのウェイン、女優のボビーとベトナム帰還兵のジャクソン、自主映画監督のRJと録音を手伝うロレイン。エロティックな映画で一発当てようと意気込むこの3組のカップルは、撮影のために借りたテキサスの田舎町にある農場を訪れる。
しかし、そこで待ち受けていたのは気難しい老人ハワードと窓際にたたずみジッと外を見つめる妻のパール。どこか不気味な夫妻をよそ目に撮影を行う一行だったが、夫妻は恐ろしい殺人鬼で、恐怖の一夜が幕を開けてしまうのだった。
ホラー界注目の気鋭タイ・ウェスト監督による本作は、エロとホラーが絡み合う強烈な物語だけに「親とは観にくいですね(笑)」(40代・女性)という声もあったが、気持ちいいほどの突き抜け具合もあってか、特に若い世代から「友達に薦めたい!」という意見も多く寄せられていた。
閉鎖的な田舎に足を運んだ若者たちがその土地の狂人によって地獄に突き落とされるという、名作ホラーへの愛を感じさせる物語が展開し、「ホラーだけどスカッとする」(30代・女性)、「後味最高な“クソッタレ”ホラー映画」(20代・女性)など鑑賞後の気持ちよさも味わえるのが『X エックス』のポイント。
「笑いながら見て語りたい」(30代・女性)
「恐いのになぜかちょっと笑える映画」(30代・女性)
「ただのホラーではないので、ホラー好きと語りたい」(20代・男性)
など、ホラーなのに笑える、語り合いたいといったコメントが20代、30代で多くみられた。