「hideに会えた」「一緒にライブに参戦している感覚」…ファンからも太鼓判!『TELL ME ~hideと見た景色~』でhideの魅力を再発見
hideへの愛情に満ちたシーンが心を震わせる…!
hideの幼少期から幕を開け、hideが亡くなったあとの残された家族、仲間たちの物語…と丁寧に綴られ、波乱に満ちた物語ゆえに観客の心を揺さぶる場面も随所に見られる本作。印象に残ったと多くの人が触れていたのが、hideの弟、裕士への言葉や接し方。例えば、マネージャーになったばかりの裕士が放ったボソッとした挨拶に対して、蹴りを入れながら「聞こえない挨拶ならするな」と説き、弟に喝を入れていく。特に印象的なのが、hideの名言としてファンの間でも知られている「死ぬ気でやれよ。死なねぇから」という言葉。劇中で裕士を奮い立たせるだけでなく、「自分が言われている気がした」(40代・男性)と、観る者の心にも刺さったようだ。
「『死ぬ気でやれよ。死なねぇから』という言葉が非常に胸に残りました」(20代・男性)
「hideさんが弟にキツく愛を持って接するシーンは、愛を感じました」(40代・女性)
周囲には兄弟ということを明かさずに裕士をマネージャーに雇ったhideだが、その言動に見える隠しきれない弟への愛情は多くの人の心に残ったよう。
また、hideが心血を注いだ音楽作りについて「音楽を作るシーンや音のシーン。音楽を作るために考えられない時間と努力を捧げていた」(30代・女性)という言葉が示しているようにミュージシャンに対するリスペクトが感じられる描かれ方がされ、「hideが亡くなってレコーデイングに行き詰まり、すれ違いが起きたシーンは、このあとどうなるのか心配でした」(30代・男性)、「一度バラバラになったメンバーが裕士のおかげで再結集した」(40代・男性)と難航するレコーディングで衝突してしまい…とドラマを生んでいく。
曲が完成しないことから、一度はアルバムの発売が取りやめになり、メンバーもバラバラに…絶望の淵に立たされる裕士とI.N.A.が、互いにhideの突然の旅立ちに対して“泣けない”ことを明かすひと幕もまた多くのファンの心を揺さぶったようで、「裕士さんとI.N.A.ちゃんのシーンは感慨深かったです」(40代・女性)、「『泣けないんです』と、兄の死を受け入れられない、実感できないというつらい気持ちが伝わってきました」(30代・女性)などの言葉が集まっていた。
それでもようやく仕上がった「HURRY GO ROUND」をレコード会社重役の鹿島(津田健次郎)に聞かせ、改めて発売することが決まった、それまでの苦労が報われるひと幕は感動を呼んでおり、以下のような熱い言葉がアンケートには並んでいた。
「鹿島さんの表情を見て、hideの魂が伝わったのだと感じることができた」(10代・女性)
「hideの音楽に心動かされたところがリアルだなと思いました」(20代・女性)
「重役が完成した1曲を聴いて涙するシーン。表情にとてもグッときた」(30代・女性)
「hideをよく知る人だからこそのGOサインにしびれた!」(30代・男性)
実際の映像を交えて再現された圧巻のライブシーン
そしてなによりも、クライマックスに迎える主役不在でのライブシーンは、「それまでの苦悩が報われた瞬間だと感じました」(30代・女性)、「苦悩や葛藤と闘った末でのライブなので、涙が止まりませんでした」(20代・女性)など、困難を乗り越えてきた家族、仲間たちの想いが一つになる最大の見どころだ。
もちろん、実際のライブ映像を交えながら描かれるhideの音楽やライブの力に純粋に興奮を覚えたとの声も多く、
「hideの映像を使ってのフィナーレ最高!」(40代・女性)
「音楽は残るという、音楽の力を感じた」(40代・女性)
「一緒にライブに参戦している感覚が味わえた」(20代・女性)
「hideの映像が最後にたくさん観られてよかった。まだまだ観ていたかった」(20代・女性)
などのストレートな感想や、革新的で時代を先取りしたhideらしさが詰まったライブを実現した技術について、「いまや普通になりつつある映像とのライブを、当時考えていたこと、実際にやったことを改めてすごいと思った」(30代・女性)といったコメントも散見された。
また、実際に当時ライブに参加したファンからは「行ったライブだったので、泣きました。裕士さん、よく頑張ってくれた!ありがとう」(40代・女性)、「参加していました。始まって皆号泣していたのを思い出しました。『TELL ME』での銀テープ、再現してくださってありがとうございます」(40代・女性)と感謝のメッセージも。ライブに行けなかったファンからも「当時行くことができず、映像等でしか知らなかったライブのシーンを、まるでその場にいるように感じることができました。すばらしかったです」(30代・女性)などの言葉が寄せられた。
「唯一無二」(30代・男性)
「常に音楽へのアンテナを求め続け、音楽を楽しんでいた」(40代・男性)
「音楽と仲間を大切にしてきたところだと思います」(40代・男性)
「ファン想いで、hide自身が一番hideそのものと向き合って活動していたと思うので、その実直さが永遠の魅力につながっていると思います」(30代・女性)
上記のコメントが示している唯一無二かつ、ファンや仲間想いなhideの魅力が存分に感じられる『TELL ME ~hideと見た景色~』。ファンはもちろん、そうでない人も、「“hide”という概念が形になった1本」(30代・男性)とも評された本作を観れば、彼がなぜいまなお多くの人を魅了して止まないのか?その理由がわかることだろう。
構成・文/サンクレイオ翼