ファンの声から紐解く『ダウントン・アビー』が世界中で愛されるワケ「全員が愛おしくてたまらなくなる」「ゴージャス!感動!大爆笑!」
“ダウントン・アビー”で映画を撮影することになってみんなが大慌て
劇場版最新作『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』は、前作『ダウントン・アビー』から1年後の1928年、亡き三女シビルの夫トム(アレン・リーチ)の結婚式のシーンから幕を開ける。華やかな宴が繰り広げられているが、屋敷には傷みが目立ち、実質的な当主の長女メアリー(ミシェル・ドッカリー)は修繕費の工面に悩んでいた。そこへ、映画会社から新作映画を屋敷で撮影したいというオファーが入る。高額な謝礼がもらえると知って、メアリーは父ロバート(ヒュー・ボネヴィル)の反対を押し切って撮影を許可、使用人たちは憧れのハリウッドスターと会えることに胸をときめかせる。一方、ロバートは、母バイオレットが亡くなったモンミライユ侯爵から南仏の別荘を贈られたことを知る。あまりに寛大な申し出に疑問を感じたロバートは、妻コーラ(エリザベス・マクガヴァン)ら家族とリヴィエラに向かう。
グランサム伯爵の母バイオレットを演じ、本作で3度のエミー賞助演女優賞に輝いた名優マギー・スミスをはじめ、お馴染みの“ダウントンファミリー”のキャストが勢ぞろい。新たに、人気ドラマ「ハンニバル」のヒュー・ダンシーや、『たかが世界の終わり』(16)のフランス女優ナタリー・バイらが参加して、ダウントンでの賑々しい映画撮影と、南仏の別荘に秘められた謎が描かれる。それぞれのパートをファンはどう楽しんだのか。
ハリウッドからスターがやって来て、ロケだけではなく撮影期間は屋敷にも滞在し、大混乱になるダウントン。サイレントからトーキーへ移り変わり、サイレント映画の大スターは時代の流れという試練に直面し、撮影チームもてんやわんやだった。そんななかでも、メアリーと執事トーマス(ロブ・ジェームス=コリアー)は冷静に現場を取り仕切りつつ、それぞれにロマンスの予感も訪れる。一方、好奇心旺盛な料理長助手のデイジー(ソフィー・マックシェラ)は憧れのハリウッド女優とひと悶着があったり、元下僕で愛すべきキャラクター、モールズリー(ケヴィン・ドイル)もまさかの大活躍を見せたりする。
「デイジーがスター女優に面と向かって話して励ますシーン。ずっと感情第一で動く子だったのに、こんなにも立派になったのかと感動しました」(20代・女性)
「サイレントとトーキーの撮影がとても興味深かったです。モールズリーさんの思わぬ才能、間の悪さも輝いていました」(30代・女性)
「使用人たちが全員、映画に関わることになったのは、とてもよかった」(50代・女性)
これら使用人たちがクローズアップされたことに喜ぶ声が示しているように、登場人物たちがいままで見せてこなかった才能や活躍が、本作の見逃せない大きなポイントだ。