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“母娘論争”が勃発?母娘限定試写の感想で読み解く、映画『母性』が叩きつけるメッセージ

コラム

“母娘論争”が勃発?母娘限定試写の感想で読み解く、映画『母性』が叩きつけるメッセージ

湊作品らしいショッキングなシーンが心揺さぶる!

キャラクターたちによる愛憎劇の濃度をより高めているのが、湊原作ならではのショッキングな描写の数々。例えば、ルミ子の視点では娘を抱きしめているが、清佳の視点では母に首を締められているという、視点の変化で異なる状況が描かれている予告でも話題のシーン。

【写真を見る】視点によって見え方が180度変わる!衝撃描写で表現された湊かなえワールド
【写真を見る】視点によって見え方が180度変わる!衝撃描写で表現された湊かなえワールド[c]2022 映画「母性」製作委員会

衝撃シーンのオンパレードに、観客も「湊さんワールドがすごい!」(50代)
衝撃シーンのオンパレードに、観客も「湊さんワールドがすごい!」(50代)[c]2022 映画「母性」製作委員会

複数の視点から描きだされる手法は湊作品の醍醐味だが、廣木隆一監督の手腕によってドラマチックな演出で描かれており、「どうして2パターンあるのか…真実は?」(40代)、「親子でも想いが伝わらないということを思い知らされた」(50代)など、観る人に不信感や絶望を与えるひと幕となっている。さらに注目は、

「まさに母性の偉大さがもっとも表現されていた」(10代)
「一番母性を表していると感じた」(20代)
「忘れられない」(20代)


などの熱のこもった言葉が寄せられ、多くの人が“母性”の真髄を感じると選んだ火事のシーン。そこで描かれる衝撃の真実とはいったい…?ぜひ劇場で目撃してほしい。

多くの人の心に残ったあるシーンの真相とは?
多くの人の心に残ったあるシーンの真相とは?[c]2022 映画「母性」製作委員会

「母か、娘か。」観客に聞いた究極の選択の答えは?


母に気に入られることだけが生きがいのルミ子ははたして異常なのか…?
母に気に入られることだけが生きがいのルミ子ははたして異常なのか…?[c]2022 映画「母性」製作委員会

“愛せない母親”と“愛されたい娘”――。相対する2人の関係や葛藤が描かれる本作を観たうえで、母であり娘でもある観客に「自分は“母”か?“娘”か?」と問いかけてみたところ、なんと結果はほぼ半々に。“母”を選んだ人たちからは、

「娘として愛情を受けたと思うが、娘が生まれて何物にも代えがたい存在だと思う」(40代)
「子どもが一番だから」(50代)
「自分の母よりも娘のことを考えてしまうことが多いため」(50代)
「いまは母であるから娘の感覚は薄くなっている」(50代)


という言葉が並ぶ一方、“娘”を選んだ人からは、

「愛されたい娘の気持ちのほうが理解できるから」(40代)
「母に気に入られたいという思いはあるため」(40代)
「甘えたい」(50代)


などのコメントが占め、さらには「選べません。母でもあり娘でもあるのであえてでも選べません」(50代)という意見も。「母性は永遠のテーマかも。正解はないので」(50代)という感想が示すとおり、母性とはなにかを改めて考えさせられるような結果となった。

”母性”とはなんなのか?改めて考えさせられるような衝撃作となっている
”母性”とはなんなのか?改めて考えさせられるような衝撃作となっている[c]2022 映画「母性」製作委員会

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