若者たちの心情がリアル!キャストの心も鷲づかみした「ウィロー」の共感ポイントとは?
ディズニープラス「スター」のオリジナルシリーズとして配信中のルーカスフィルムが贈る冒険ファンタジー「ウィロー」。若者たちのリアルな心境が、国や世代を超えて大いに共感を呼んでいる本作で、キャスト陣からの熱いコメントが到着した。本作「ウィロー」に込められたメッセージとは?
「スター・ウォーズ」シリーズのジョージ・ルーカスが原案と製作総指揮を務め、アカデミー賞受賞監督のロン・ハワードが監督した映画『ウィロー』(88)。魔法使い見習いの主人公ウィロー(ワーウィック・デイヴィス)が、仲間たちと共に邪悪な魔女から世界を救う冒険譚は、公開当時、大きな話題を呼んだ。そんな本作が34年の時を経て、前作の20年後となる世界を舞台に、新たな物語として展開される。
かつてウィローたちが封じたはずの闇の勢力が再び王国に迫りくるなか、勝気なプリンセスやキッチンメイド、魔法使いに憧れる気弱な王子や腕っぷしの強い囚人など、個性豊かでバラバラな若者たちが、ウィローと共に冒険を繰り広げ、お互いにぶつかりあいながら少しずつ絆を深めていく。
本作で勝気なプリンセスのキット役を演じたルビー・クルスは、本作が持つメッセージについて「キットはこの冒険を通じて、1話ごとになにかを学んでいきます。大変な状況に直面した時に自分の失敗を認めたり、自分の心の奥にある本当の気持ちを見つけたりしながら、自分自身を愛することを学んでいくんです。この『自己発見』こそが、観る人の心に響く大切なメッセージだと思っています」と捉えている。
キッチンメイドのダヴことエローラ役を演じたエリー・バンバーは「この物語には国や世代を超えたテーマがあるんです。人間関係や恋愛、友情に危機が訪れたりと、人生のいろいろな局面で誰もが経験していくことが、様々な切り口で描かれているから、自分に重ねたり共感したりしながら観てもらえるのではないかと思います」と、若者たちのリアルな心の機微が丁寧に描かれていることをアピールする。
囚人のボーマン役を演じたアマール・チャーダ・パテルは、「どのキャラクターも自分がどんな人間なのかちゃんとわかっていないことがすごくリアルだと思います。この旅は、誰かを助けるためだけの旅ではなく、自己発見の旅でもある。そんなリアルな展開がこんなマジカルな世界で語られるからおもしろいです」と、本作の魅力について述懐。
20年前は見習い魔法使いで、いまや偉大な魔法使いとなったウィローが、若くて血気盛んな冒険者たちを率いて、再び闇の勢力に立ち向かうという構図も、ロン・ハワード版の『ウィロー』ファンにはたまらないポイントだ。それぞれのキャラクターたちが冒険を通して仲間や自分自身と向き合い、様々なことを学んで成長過程がとても胸熱なので、今後の展開にも注目して観ていただきたい。
取材・文/山崎伸子