藤井道人監督&桐谷健太が明かす「インフォーマ」の舞台裏、日本ドラマ史上“初”を実現した新宿繁華街でのロケ撮影!
「新宿で車を牽引しながら撮影するシーンは、日本の作品では『インフォーマ』が初らしい」(藤井)
――第1話で登場した人体発火のシーンは、新宿で撮影されたそうですね。かなりインパクトのある映像になっていました。
桐谷「本当に、すごいですよ」
藤井「ロケ地選びってすごく大変だし、いまは基本的にはCGを使い、やったてい、車に乗ったていでお願いしますというのがほとんどです。でも、僕はロケって『やると言ったもん勝ち』だと思っています。例えば今回でいうと、新宿で車を牽引しながら撮影するシーン。海外の作品では昔やったことあるらしいですが、日本の作品では初らしいです」
桐谷「マジで!?すごっ!」
藤井「お店も実際の歌舞伎町の通りを使って撮影させていただいたし、火だるまも本当に発火して撮影しています。やらせてもらえる環境を、スタッフをはじめとする周りの人に作ってもらいました。本当に感謝しています」
――藤井監督が撮りたい人であり、譲らない人というのをわかっている方たちですからね(笑)。
藤井「もはや、僕がそういう部分を譲る人間だとは思っていない面々が制作部には集まっているので(笑)。健太さんが感心していた、スタントマンさんが車に轢かれるシーンにしてもそう。僕の監督回に登場した車に轢かれるシーンを観たセカンド監督の逢坂元が『藤井ちゃんと同じことをやるのは癪だから』とアクション部と入念に相談して、別の回ではCGではなく、人が車に轢かれるシーンを実際の撮影で挑んだんです。『違うことをやってやろう』とわざわざ大変なところに挑むなんて、ちょっと頭おかしいなと思いましたが、そこがおもしろいところでもあるんです」
桐谷「目の前でその撮影シーンを見た時は『あー…』って声が出ました。このドラマの撮影、終わっちゃったかも…って(笑)」
――撮影部の本気を見て、ご自身の演技にも刺激になったりしましたか?
桐谷「すごくなりました。現場に行くのは祭りに行くような感覚で、すでにテンションも感覚も上がっているなかでさらにそのようなものを見せられたら、もうなんでもやれる気がしたし、とにかく楽しみながら全身全霊でやり切りました」
――最高の現場ですね。
桐谷「本当に最高でした。最終話までどんどんすごくなっていきます。見どころだらけです」
藤井「キャストがどんどん出てくるところにも注目してほしいです。木原の和彫にもちゃんと意味があり、こだわりはしっかりあります。時間や予算の関係でパスしがちなところでもあるのですが、知恵を絞ってできるところまでこだわり抜いてやった感じです」
桐谷「工夫は大事だなと心から思いました。配信されているNetflixの作品一覧には、たっぷりと予算をかけた海外のタイトルが並んでいます。そこに並んでいても工夫したゆえのシンプルな強さが映像から伝わる作品で、まったく引けを取らない気がしました。この作品はCGなどを派手に使っていなくても、工夫することで力のある映像に仕上がったと思っています」
――本作の制作発表会見で藤井監督がおっしゃっていた「丁寧に入念に裏打ちをされた準備をすれば、やりたいと思ったことは実現できる」につながりますね。
藤井「そうそう。ロケ地は『やりたい!』と言ったもん勝ちですし、あとはやっぱりチームワークがあれば!今回も喧嘩もないし、仲間で楽しく作っている現場です」
桐谷「喧嘩はないですね。かなりアツい現場ではあるけれど(笑)」
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「インフォーマ」
毎週木曜深夜0時25分~放送中(関西地区)
見逃し配信:カンテレドーガ・TVer
出演:桐谷健太、佐野玲於(GENERATIONS)、森田剛 ほか
原作・監修:沖田臥竜『インフォーマ』(サイゾー文芸部)
総監督:藤井道人