第1回新潟国際アニメーション映画祭「大川=蕗谷賞」が発表!『犬王』『劇場版 呪術廻戦 0』など受賞作の記念上映も

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第1回新潟国際アニメーション映画祭「大川=蕗谷賞」が発表!『犬王』『劇場版 呪術廻戦 0』など受賞作の記念上映も

アジア最大の長編アニメーション映画の祭典として、3月17日(金)から3月22日(水)にかけて開催される「第1回新潟国際アニメーション映画祭」。このたび本映画祭で顕彰する「大川=蕗谷賞」の記念すべき第1回受賞者が決定した。

第二次大戦後に日本のアニメーション文化の立ち上げに大きな役割を果たした東映株式会社初代社長の大川博と、画家でアニメーション監督でもあった蕗谷虹児。共に新潟出身の両者の名前を冠した「大川=蕗谷賞」は、若手を含むアニメーションの技術職のスタッフの直近の成果や制作現場の幅広い職種での活躍にスポットを当て、アニメーション文化の発展と振興への貢献を目指すために設立された。

【写真を見る】近年の大ヒットアニメのスタッフらが受賞。気になる受賞理由は?
【写真を見る】近年の大ヒットアニメのスタッフらが受賞。気になる受賞理由は?[c]I.T.PLANNING, INC. [c]2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners

第1回の受賞者に選ばれたのは『犬王』(22)で総作画監督を務めた亀田祥倫と中野悟史、『漁港の肉子ちゃん』(21)で美術監督を務めた木村真二、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)で撮影監督を務めた寺尾優一。そして『THE FIRST SLAM DUNK』(公開中)のCGアニメーションを手掛けた東映アニメーションとダンデライオンアニメーションスタジオ、『劇場版 呪術廻戦0』(21)のアニメーション制作スタジオであるMAPPA。

フェスティバル・ディレクターの井上伸一郎は「2022年、10億円を超える興行成績をあげた邦画作品のうちアニメ映画が占める割合は70%を超えていました。大川=蕗谷賞の設立により、こうしたアニメ映画の発展を支える現場の皆様を少しでも勇気づけることができましたら」とコメント。「大川=蕗谷賞」の授賞式は3月17日の映画祭開会式で行われ、受賞した各作品は3月18日(土)から3月21日(火)までT・ジョイ新潟万代で連日上映される。

受賞した5作品は3月18日から21日までT・ジョイ新潟万代で上映!
受賞した5作品は3月18日から21日までT・ジョイ新潟万代で上映![c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

本映画祭では、ほかにも世界15か国からエントリーされた10本の作品が参加するコンペ部門や、招待作品による「イベント上映」、近年の観るべき作品を集めた「世界の潮流」、作家・ムーブメントの再評価をする「レトロスペクティブ」に、オールナイト上映など各部門あわせて約50本を上映。また、審査委員長を務める押井守をはじめ、人気アニメーション監督や人気声優の来場も予定されている。

この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(19)の上映の際には片渕須直監督が、『地球外少年少女』(22)の上映の際には磯光雄監督が登壇。さらに『花の詩女 ゴティックメード』(12)の上映の際には熱狂的なファンを集める永野護監督と主演声優の川村万梨阿が登壇し、同作で製作を務めた井上フェスティバル・ディレクターとクロストークを実施。他にも、りんたろう監督とMAPPAの創業者である丸山正雄の貴重な対談も注目だ。

各部門あわせて約50本の長編アニメが上映!監督や声優など豪華ゲストも
各部門あわせて約50本の長編アニメが上映!監督や声優など豪華ゲストも[c]2012 EDIT


今後も国内外から上映作品の監督や制作陣などゲストの来場が予定されており、詳細は映画祭公式ホームページやSNSで随時発表される。映画祭の前売券は現在発売中(「大川=蕗谷賞」受賞記念上映の前売券は2月17日正午より発売)。上映作品やスケジュール、上映会場などをチェックし、新潟の地で多様なアニメーション映画を存分に堪能しよう!

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