「第46回日本アカデミー賞」注目作の上映・配信・リリース情報をチェック!『ある男』『月の満ち欠け』『ハケンアニメ!』など
「第46回日本アカデミー賞」の授賞式が、いよいよあす3月10日(金)に行われる。2022年に公開された作品を対象に、映画業界に携わる3935名の日本アカデミー賞協会会員の投票によって選ばれる「日本アカデミー賞」。授賞式に備えて、今回とくに多くの優秀賞を受賞している4作品を紹介していこう。
最多12部門で13の優秀賞を受賞!『ある男』
芥川賞作家である平野啓一郎の同名小説を、『愚行録』(17)や『蜜蜂と遠雷』(18)などで知られる石川慶監督が映画化した『ある男』(公開中)。弁護士の城戸(妻夫木聡)は、依頼者の里枝(安藤サクラ)から亡くなった夫の大祐(窪田正孝)の身元調査を依頼される。ある日突然不慮の事故で帰らぬ人になった大祐。しかしその法要の日に、里枝は大祐がまったくの別人であったことを知ってしまうのだ。そして城戸は男の正体を追い、やがて真実にたどり着くことに。
優秀作品賞を皮切りに、優秀主演男優賞に妻夫木聡、優秀助演男優賞に窪田正孝、優秀助演女優賞に安藤サクラと清野菜名が名を連ね、日本アカデミー賞の正賞15部門のうち日本の実写映画が対象となる13部門中12部門で計13の優秀賞に輝いた本作。昨年11月に公開され現在も上映が続いており、3月10日(金)からは全国の劇場で順次凱旋上映されることも決定している。
ベストセラーを豪華キャストで映画化したラブストーリー『月の満ち欠け』
続いては、直木賞作家の佐藤正午の同名ベストセラー小説を廣木隆一監督が映画化した『月の満ち欠け』(公開中)。こちらも優秀作品賞と優秀監督賞をはじめ、優秀主演男優賞を大泉洋が、優秀助演男優賞をSnow Manの目黒蓮が、優秀助演女優賞を有村架純が受賞するなど、9部門の優秀賞を獲得している。
愛する妻と娘を不慮の事故で同時に失ったことで、深い悲しみに沈んでいた小山内堅(大泉)。彼のもとに、三角哲彦と名乗る男(目黒)が訪ねてくる。事故のあった日に小山内の娘が面識のないはずの自分に会いに来ようとしていたこと、彼女がかつて自分が愛した瑠璃という女性(有村)の生まれ変わりだったのではないかと告げる三角。それを契機に、無関係だった二組の物語が数十年の時を経てつながっていくことに。
昨年テレビドラマ「silent」や連続テレビ小説「舞いあがれ!」に出演して大きな話題を集め、主演映画『わたしの幸せな結婚』(3月17日公開)の公開も控える目黒は、本作で第96回キネマ旬報ベスト・テンの新人男優賞を受賞し、第46回日本アカデミー賞でも新人俳優賞を受賞。本作は6月21日(水)にBlu-ray&DVDがリリースされる。