藤井道人&横浜流星、“盟友”が語り合う『ヴィレッジ』へ至る道のり
映画界には、名コンビと呼ばれる監督×俳優が存在する。マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロやレオナルド・ディカプリオ、クリストファー・ノーランとキリアン・マーフィやマイケル・ケイン、ペドロ・アルモドバルとペネロペ・クルス等――。藤井道人監督と横浜流星も、作品を積み重ねることで互いを高めあってきた。
日本映画界を牽引する“盟友”が次に放つのは、日本の辺境にある村を舞台にした『ヴィレッジ』(公開中)。親の借金返済のため、昼はゴミ処理施設で働き、夜は不法投棄の手伝いをさせられている優(横浜流星)。幼なじみの美咲(黒木華)が帰郷したことでどん底だった彼の人生は浮上していくのだが…。
『新聞記者』(19)、『ヤクザと家族 The Family』(21)のスターサンズらしい社会派な力作をどのように作り上げたのか。藤井監督と横浜が、お互いの出会いや絆を交えて振り返る。
「より力をつけて藤井組に帰ってきたいと、普段から意識しています」(横浜)
――お2人の出会いはオムニバス映画『全員、片想い』(16)の打ち上げだったそうですね。
藤井「そうでしたね。どっちも隅の方で静かにしていて。ただ当時の流星はまだ未成年だったからマネージャーさんと一緒に帰っちゃって、じっくりは話せませんでした。一緒に舞台挨拶のイベントに出たときに舞台裏で話したりして、徐々に打ち解けていきました」
横浜「その次は『青の帰り道』のオーディションでした」
藤井「当日に別の仕事が空いて、急遽来てくれたんです」
――その『青の帰り道』以降、CMやamazarashiの「未来になれなかったあの夜に」MV、『DIVOC-12』(21)の「名もなき一篇・アンナ」、Netflixオリジナルシリーズ「新聞記者」(22)、そして『ヴィレッジ』と多くの作品でタッグを組んできました。改めてその歩みをどうご覧になっていますか?
藤井「節目節目にやれていることで、年相応の流星を撮れている喜びはあります。流星は30歳、僕は40歳に向けてどういう作品をやっていこうかという話までできているのは楽しいですね」
横浜「そうですね。会う度に『次はこういう作品で、こういう役でやりたいね』という話をして、毎回実現できているのでうれしいです。僕自身、『藤井組に帰ってきた時は、より力をつけて現場に臨めるように』と普段から意識して仕事に取り組んでいます」
本記事は『ヴィレッジ』パンフレットに掲載される藤井道人監督×横浜流星さんのインタビューのダイジェスト版です。完全版はパンフレットでお楽しみください!
◆サイズ:A4 縦型 32ページ
◆価格:880円(税込)