十味&まるぴにインタビュー!『放課後アングラーライフ』撮影を通して築いた“特別な関係”
多方面に活躍の場を広げている十味(#2i2)とまるぴが、映画『放課後アングラーライフ』(公開中)でスクリーンデビューを果たした。悩みもがきながらも、釣りを通して友情を育んでいく女子高生役を演じ、みずみずしい魅力をあふれさせている。同じ事務所の先輩後輩という間柄の2人だが、本作の撮影を通して「特別な関係になった」と告白。一つの方向に向かって走り抜けた撮影を振り返りながら、お互いの好きなところや、女優業への意欲など、笑顔いっぱいに語り合った。
「お互いの存在が、励みになりました!」(十味&まるぴ)
第26回スニーカー大賞優秀賞に輝いた井上かえるの青春小説を、『アルプススタンドのはしの方』(20)の城定秀夫監督が映画化した本作。イジメで人間不信になっていた転校生の追川めざし(十味)が、クラスメイトの白木須椎羅(まるぴ)に誘われ、海釣り同好会「アングラ女子会」に入会。クール系女子の凪(森ふた葉)、勝気な性格の明里(平井珠生)ら個性的なメンバーと共に“アングラーライフ=釣り活”をスタートさせながら、仲間や自分と向き合っていく姿を描く。主演の十味がめざしを、共演のまるぴが椎羅を演じている。
――アイドル・ユニット#2i2(ニーニ)のメンバーとしても活躍する十味さんは、本作で映画初出演にして、初主演を飾りました。オファーが舞い込んだ時の感想を教えてください。
十味「最初にお話を聞いた時は、本当に信じられなくて。『嘘かな』って思いました(笑)。演技レッスンの経験はあったんですが、映画の主演ということで『私で大丈夫かな』とプレッシャーもたくさんありました。でも悩んでも状況は変わらないので、撮影の期間までにお芝居のレッスンを重ねたり、台本の読み込みをしたり、できることを頑張ろう!と思って撮影に臨みました」
――プレッシャーを乗り越えるための助けになったのは、どのようなものでしょうか。
十味「『映画のお仕事が決まった』とお知らせした時に、ファンの方や周りの皆さんにも『よかったね、おめでとう!レッスン、頑張っていたもんね』とたくさん声をかけていただきました。そうやって見てくださっている皆さんがいるからこそ、自分にできることを精一杯やって、喜んでもらえたらうれしいなと思いました。『きっと、この映画から学べることがあるはずだ』という予感もありました」
――まるぴさんは、本格的に芸能活動をスタートさせて1年半とのこと。本作への出演が決まった感想は、いかがでしたでしょうか。
まるぴ「私はもともと芸能界に入ったのも遅くて、始めた当初はOLとしても並行して働いていたんです。OL時代は演技のお仕事に興味がありつつも、なかなかチャレンジできないでいました。『芸能活動1本で頑張ろう!』と決めてからすぐに、こうして映画のお仕事をいただくことができて、しかも事務所の先輩である十味さんと一緒の作品に出られたことが、光栄で本当にうれしかったです。演技の経験がほとんどないなかで、椎羅という愛されキャラを演じるということにはプレッシャーや不安もありつつ、撮影が始まったら、ものすごく楽しく過ごすことができました」
――お2人共プレッシャーを感じていたとのことですが、お互いの存在が励みになったことはありますか?
十味&まるぴ「励みでしかなかったです!」
まるぴ「個人的に私は、事務所に入る前から十味さんのことが好きで、初めてお会いした時にはオタク心全開で、『十味さん!』と挨拶に行ったくらいなんです」
十味「覚えています!マネージャーさんから『十味のことを好きだと言っている新人の子が、事務所に入るんだよ』と聞いて。『そんなの建前だ』と思っていたら、『あっ、あっ、十味さん!』って本当に興奮気味に挨拶してくれたんです(笑)」
まるぴ「私にとっては、ずっと憧れの対象だったんです。これまでは同じ事務所の先輩後輩でありながら、なかなかお仕事でがっつりとご一緒することがなくて、少し距離がありました。それが今回は、同じ作品に出演させていただけて!初主演として緊張もあるなかで、アイドルと両立しながら頑張っている十味さんの姿を間近で見ることで、『私も頑張ろう!』と元気が湧いてきました」
十味「これまでは『まるぴは、自分とは違う“陽キャ”だ!』と思っていたんです。私は“陰”のタイプなので…。でも準備期間や撮影期間を通して一緒に時間を過ごすなかで、プレッシャーを感じやすい部分も持っていたり、そのうえで作品に向かって頑張ろうとしているまるぴを見て、私自身、まるぴと一緒に感情が動いているなと思うことがすごく多かった。まるぴの気持ちの強さや、努力家な面も、たくさん目にしました。演技経験が少ないという立場も同じなので、『まるぴが頑張っているんだから、私も頑張ろう』と感じられました。まるぴは、本作で演じた椎羅と似ているところも、たくさんあるよね?」