抜群のスタイルと子犬のような瞳でファン心を掴むパク・ボゴム。30歳を迎えたスターのキャリアを総振り返り!

コラム

抜群のスタイルと子犬のような瞳でファン心を掴むパク・ボゴム。30歳を迎えたスターのキャリアを総振り返り!

必殺技は純愛ラブロマンス!女心をくすぐるピュアな涙

“年下彼氏”として人気が爆発した「ボーイフレンド」
“年下彼氏”として人気が爆発した「ボーイフレンド」[c]Everett/AFLO

“年下彼氏”として人気が爆発したのは「ボーイフレンド」。旅先のキューバで出会った年上女性のスヒョン(ソン・ヘギョ)と彼が演じるジニョクは上司と部下になって再会し恋に落ちる。年の差や立場の違いを乗り越えようとするが、うまくはいかない。ジニョクの純粋で一途な健気さに惹かれると同時に切なさも倍増させた。なかでもストレートな愛情表現は、スヒョンのような心を開きにくい女性にも刺さる。ピュアな涙を流すパク・ボゴムにつられて何度も心を動かされる場面も多く、純愛ラブロマンスには欠かせない存在となる。

無名のモデルから俳優のトップスターに駆け上がる過程を描く「青春の記録」
無名のモデルから俳優のトップスターに駆け上がる過程を描く「青春の記録」[c]tvN


主演を務めた「青春の記録」は若者たちの夢や挫折を乗り越えていく甘苦い青春ストーリー。Netflixで配信され、2週連続で世界ランキングトップ10入り、日本を含めた香港、マレーシア、タイなどのアジア圏でも上位にランクインした注目作である。無名のモデルから俳優のトップスターに駆け上がる過程において、夢を追いかけるも立ちはだかる壁や葛藤、それでも諦めずに進む姿、人気絶頂で入隊などが描かれ、パク・ボゴムそのものだと話題に。ドラマでの表彰式スピーチは、2016年にKBS演技大賞の最優秀男優賞を受賞した時の彼とリンクし、感慨深くなったファンもいたことだろう。名場面となったのは、家族からは俳優になる夢を反対され、厳しい現実ばかり突きつけられる中、布団の上でボロボロと大粒の涙を流すシーン。若者がぶち当たる困難、もどかしさや悔しさを表現し共感を呼んだ。

バラエティ番組での素顔も大好評…次期作はIUと共演

パク・ボゴムの純粋すぎる一面さえ「かわいい」と好評された「花より青春アフリカ編〜双門洞4兄弟」
パク・ボゴムの純粋すぎる一面さえ「かわいい」と好評された「花より青春アフリカ編〜双門洞4兄弟」[c]tvN

パク・ボゴムの最大の魅力は誠実さにある。バラエティ番組で彼の素顔を見て好感度が増した人も多いはずだ。「恋のスケッチ〜応答せよ1988〜」の双門洞4兄弟が出演する「花より青春アフリカ編~双門洞4兄弟~」では、純粋すぎる一面やチャーミングな面をのぞかせた。豪華俳優陣が集合して話題沸騰した「青春MT~Re:メンバーアゲイン~」でもメンバーやスタッフへの細やかな気遣いがあり、どんな時もニコニコと笑顔を絶やさずにいたパク・ボゴム。ファンや共演者、スタッフにまで誰からも愛されるキャラクターであることが伝わる。この番組がきっかけで、代表作の「雲が描いた月明り」を視聴したとの声も多い。真面目で誠実な人柄が唯一無二の俳優パク・ボゴムを作り上げたのだろう。

爽やかな緑がよく似合うパク・ボゴム
爽やかな緑がよく似合うパク・ボゴム[c]SPLASH/AFLO

さて、待望の次回作となる「本当にお疲れ様でした」(Netflixで配信予定)が控えている。「サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜」や「椿の花咲く頃」のイム・サンチュン作家と「ミセンー未生ー」や「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」のキム・ウォンソク監督がタッグを組み、主演をパク・ボゴムとイ・ジウン(IU)が飾るとなり、早くも大注目されている。1950年代に済州島で生まれたスエンとグァンシクの人生を描いたドラマで、パク・ボゴムは口数が少ないが鉄のように芯が強いグァンシク役を演じる。入隊前に撮影をした映画『SEOBOK/ソボク』(21)では感情をあらわにしない人類初のクローン人間という難役で繊細な感情を伝えていた。除隊後の復帰作となるドラマでは一段とパワーアップした姿に期待し、楽しみに待っていたい。

文/ヨシン

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